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発売中のドラム・マガジン2023年4月号では、ドラマガ初となる“ミキサー”にフォーカス!
かつてはプロのツールとされていたIEM(イヤモニ)と同じように、いま、モニター環境の大きな要因となるミキサーに注目が集まっています。そこで今回はメーカーがお勧めする4機種をサカナクションの江島啓一が本気レビュー!
ここでは、PreSonusのStudioLive 32SXのレビューをお届けする。
PreSonus
StudioLive 32SX
PreSonusのStudioLive 32SXは、32チャンネルのアナログ入力を備えた、ライヴからレコーディングまで幅広く対応できるデジタル・ミキサー。
各チャンネルのEQやエフェクトを詳細に設定でき、さらにタブレットなどのデバイスを接続することで、リモートでほとんどのコントロールができる。SDカード・スロットを搭載しているためPCなしでのマルチトラック・レコーディングも可能。
DAWソフトのコントローラーとしても使用できるなど、高い拡張性と利便性を誇る。
本格的なプロ仕様機種
音をすべて
自分で作り込みたい人向け
ライヴ・ハウスでも使われているようなプロ仕様の機種ですね。各チャンネルごとにゲート、コンプ、EQなどが細かく調整できて、なおかつ曲ごとにその設定を保存して素早く呼び出せる。
EQはスレッショルド、アタック、リリース、レシオ……全部調整できますし、デジタル・ミキサーならではの機能に“全振り”したような印象です。モニターを全部自分で作り込みたいというドラマーにはもってこいだと思います。
リハーサルで音を作り込んで、本番はボタン1つで変えていく……L’Arc-en-Ciel のyukihiroさんが使っているらしいのですが、それも納得ですね。これは(入力端子数が)32チャンネル・モデルですが、16チャンの32SCでも機能は変わらないので、ほとんどのドラマーにはそれでも十分なくらいだと思います。メンバー全員の音をこちらに送ってもらって自分で調整もできますし、モニター関係でできないことはほぼないんじゃないかな。
そのままSDカードを入れて録音もできますけど、Studio Oneが付属されるのもうれしいですね。この機種をマスターできたらプロのエンジニアになれそうです。
製品HP:https://www.hibino-intersound.co.jp/allen-heath/6493.html
お問い合わせ:エムアイセブンジャパン(https://www.mi7.co.jp/)
本誌ではさらに、プロ・ドラマーに現場でのミキサー事情をアンケート! 大会場や打ち込みを多用するジャンルのドラマーが、普段どのようなミキサーを、どのように使用しているのか聞いてみました!
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