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    ドラムが変わる!My Mixerのススメ 江島啓一[サカナクション]が試す“ALLEN & HEATH ZEDi-10FX”

    • Photo:Hiroki Obara

    発売中のドラム・マガジン2023年4月号では、ドラマガ初となる“ミキサー”にフォーカス!

    かつてはプロのツールとされていたIEM(イヤモニ)と同じように、いま、モニター環境の大きな要因となるミキサーに注目が集まっています。そこで今回はメーカーがお勧めする4機種をサカナクションの江島啓一が本気レビュー!

    ここでは、ALLEN & HEATHのZEDi-10FXのレビューをお届けする。

    ALLEN & HEATH
    ZEDi-10FX

    ZEDi-10FXは、アナログ・ミキサーにUSBインターフェース機能を搭載したハイブリッド・モデル。

    ケーブルでPCやiOSデバイスと接続することにより、簡単に録音/再生が可能で、音楽制作ソフト「Cubase LE」(iPad 用のアプリも付属)がバンドルされているため、レコーディング/編集もすぐに始められる。

    上位機種にも採用されているGSPreプリアンプにより、広いヘッドルームとアナログらしい温かみのある音を実現しながらも、9種類のエフェクトにより、好みのサウンドを簡単に設定することができる。

    ZEDi-10FX オープン・プライス
    【外寸】332.9mm(W)×96.5mm(H)×274.6mm(D)
    【重量】2.3kg

    気分を上げるための
    エフェクトが豊富
    ツマミの“トルク感”も非常に良い

    何と比較して話すか難しい部分ではありますが、僕が普段使っているSoundcraft EPM6と比べると、中域の密度が少し濃いというか、よりパンチがあるように聴こえました。

    あとはエフェクトにバラエティがあって楽しかったですね。イヤモニをするとマイクを通った音を聴くので、ちょっと味気なく感じてしまうんです。例えば広い会場だと、マイクで録った音だけだと分離しすぎちゃって、ドラムの音に塊感がなくなっちゃうんですけど、これ(エフェクト)が生とミックス後の“接着剤”みたいな役割をしてくれますね。そういう意味では、自分のテンションを上げるためのエフェクトとしてとても使いやすいと思います。特に“Plates”は僕好みでした。

    今回の4機種の中では唯一、すべてツマミのモデルなんですが、その感触がとても良いというか、回している抵抗感、“トルク感”が非常に良かったですね。

    価格やサイズ感も含めて、ドラマーが初めて使うミキサーとしてもいいんじゃないでしょうか。USBでパソコンとつないでオケを流しながら練習もしやすいと思いますし、アウトもあるので、自分の演奏も録音できますしね。

    • 検証時の実際の結線。

    製品HP:https://www.hibino-intersound.co.jp/allen-heath/6493.html
    お問い合わせ:ヒビノインターサウンド(https://www.hibino-intersound.co.jp/allen-heath/

    本誌ではさらに、プロ・ドラマーに現場でのミキサー事情をアンケート! 大会場や打ち込みを多用するジャンルのドラマーが、普段どのようなミキサーを、どのように使用しているのか聞いてみました!

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    リズム&ドラム・マガジン2023年1月号