本誌2021年1月号でもフィーチャーしたイギリスの新進ブランド、British Drum Co.が、続々と日本国内での取り扱いを拡大。熱を加えずにシェルを成型する“Cold-Press Moulding”製法や、デザインから製造まで一貫して自社で行うハードウェアなど、すべての製品から熱いクラフトマンシップを感じることができる。3月16日に発売されたドラマガ4月号では、国内販売がスタートした待望のドラム・キットと、ラインナップに追加されたスネア・ドラム2台にフォーカス。日本が誇るシンフォニック・メタル・バンド＝GALNERYUSの新ドラマー、LEAにその実力を試してもらった。WEBでは、その中から同社を代表するLEGENDシリーズのドラム・キットのレビューをお届けする。

British Drum Co.を代表するモデル＝LEGENDシリーズのキット。シェルはすべて10 プライ／6mm厚に統一され、単品からさまざまな組み合わせを誇るシェル・パックまで、演奏スタイルに合わせた選択が可能となっている。バス・ドラムにはタム・ホルダー用のホールは空いておらず、タムはスタンドまたは付属のアタッチメントでシンバル・スタンドからのセッティングが想定されているようだ。今回は1 バス・ドラム／ 2 タム／ 2 フロア・タム仕様のRockFusion Kit を試奏した。

実はGALNERYUS で使うために、すでにこのキットのCarnaby Slate フィニッシュを購入しているのですが、今回の試奏でもその第一印象は変わらず、やはり存在感＝音の大きさが最大の特徴なのかなと思います。

特にタムの音量感が素晴らしかったです。少し歪んだような特徴的なサウンドなので、ギターやベースに埋もれることなく聴こえてくると思います。中でも小さいタムって、音量が物足りないことがあると思うんですけど、それがまったくないですね。サイズごとに音程感もつけやすく、キャラクターが立っていてすごくいいと思います。

バス・ドラムを奏者側で聴いてみると、程良く締まった音がして気持ち良いのですが、他の人が叩いているのを外で聴くと、余韻もきちんと残っています。とはいえ、音の印象がそこまで変わるというわけではないので、扱いやすさも感じました。セット全体でレンジも広く、音質を少し変えたいときはミュートの度合いでコントロールできるので、求めるサウンドが作りやすいと思います。

リズム＆ドラム・マガジン2021年4月号

ドラマガ2021年4月号では、LEGENDキットに加え、国内販売をスタートしたスネア2台のレビューも掲載！