DRUM KIT LIBRARY
UP
- Photo:Tetsuro Sato
DRUM KIT
最適なサウンドで楽曲を支えるパール×ロジャースのミックス・セット
さまざまなアーティストのライヴ/レコーディングに多数参加し、引っ張りだことなっている伊吹。彼が2022年に帯同したあいみょんの全国ツアー「ま・あ・る」で使用していたのは、Pearlのクラシック・メイプルのキットをメインに据え、サイドにRogersの20"バス・ドラムやRolandのサンプリング・パッドを配した、スティーヴ・ジョーダン風の混合ツーバス・セッティング。打面ヘッドはレモで、スムースホワイトのエンペラーで統一。シンバルはさまざまなメーカーのものを組み込み、楽曲によって2種のセッティングを独立して使い分けられるように配置されていた。
ピンク・シャンパン・スパークルのカバリングが美しいクラシック・メイプルは、「ライヴでも安心感がある」と本人も信頼を寄せるメイン・キットで、24"バス・ドラム、13"タム、16"フロア・タムの構成。バス・ドラムとタムは、2019年の取材時よりも一回りサイズ・アップ。レモのアンバサダーXのヘッドを張ったPearlのSensiTone Eliteシリーズ(14"×6.5")のスネア・ドラムは、主にストレートな8ビートの楽曲で使用し、Pearlのクラシック・メイプル(14"×6.5")は、バラードや大きなノリの楽曲の時に乗せ替えて使用しているとのこと。
一方、「もともと欲しいと思っていた色が中古で手に入った」と語る1960年代製RogersのHolidayシリーズの20"バス・ドラムを核としたサイド・セッティングは、主に16ビートや、原曲が打ち込みサウンドの楽曲に用いるそう。伊吹曰く「クエストラヴのような、ボフッとしたサウンド」をイメージしているとのことで、ノー・ホールのヘッドのため目視はできないが、ハンダづけしたマイク・ケーブルがバス・ドラムから出ており、シェルの内部には宙吊りでマイクが仕込まれているという。サイドのスネアとして置かれたYAMAHAのスティーヴ・ジョーダン・シグネチャー・モデル(13"×6.5")や、RolandのSPD-SXを組み合わせ、モダンなテイストのアプローチを実現。ちなみに、ハイハットとして使用しているパイステの17"クラッシュは、同じツアーを回った朝倉真司から借りた品だそうだ。
フット・ペダルは、24"BDにPearlの P-201を装着。ビーターはヴィック・ファースのフェルト・タイプに交換されている。20"BDにはPearlのEliminator Black(P-2100C)を配し、こちらはクォードビーターをセット。使用スティックは、ヴィック・ファースのチャーリー・ワッツのシグネチャー・モデル。ドラム・シューズとして、VANS×アンダーソン・パークの初代コラボ・シューズも持参していた。
SET UP!
【Drum Kit】
Pearl
Classic Maple
24"×18"BD、13"×9"TT、16"×16"FT
Rogers
Holiday
20"×14"BD
【Snare Drum】
Pearl
Sensitone Elite Aluminium 14"×6.5"(main)
Classic Maple 14"×6.5"(main)
YAMAHA
Steve Jordan Signature 13"×6.5"(side)
【Cymbals】
Various(L→R)
17" PAISTE Traditional Thin Crash(Top)+17" PAISTE Dark Energy Crash Mark I(Bottom)
22" MEINL Byzance Jazz Medium Ride
16" UFiP Blast Hats
20" ZILDJIAN K Sweet Crash
22" SABIAN HHX Legacy Heavy Ride
20" SABIAN HHX Legacy O-Zone Ride
【Sampling Pad】
Roland SPD-SX