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【Report】青山英樹が八面六臂の大活躍! Rockon Social Clubがステージで放つ分厚いバンド・アンサンブルにK.O.!!
- Text:Rhythm & Drums Magazine
2023年8月に解散した男闘呼組の高橋和也、成田昭次、岡本健一、前田耕陽の4人に、プロデューサーの寺岡呼人、そしてドラムに青山英樹を加えた6人組ロック・バンド=Rockon Social Club。
11月に2ndアルバム『Don’t Worry Baby』をリリースした彼らが、同作を引っさげて4都市を巡るツアー“KURE 5-56 Presents Rockon Social Club Tour 2023 Don’t Worry Baby”を開催。ここでは初日となった12月12日の東京ガーデンシアター公演のレポートをお届けしよう。
場内に入って最初に目に飛び込んできたのは、ステージ上にセットされた青山のカラフルなドラム・セット。バス・ドラムはホワイト、タムはグリーン&ブルー、フロア・タムはイエロー&ブルーベリーと異なるカラーのタイコを組み合わせたYamaha Beech Custom(生産完了品)を、アーチ状のYamaha HEXRACKⅡを使ってセッティングした独創的なワンバス・セット。この抜群のインパクトを放つドラムからどのようなパフォーマンスが繰り広げられるのだろうかと、自然と期待に胸が膨らむ。
ライヴは定刻ジャストにスタート。1曲目は2ndアルバムのオープニングを飾る「LIFE」。今回のツアーはメンバー6人に加えて、サポートにデビン木下(key)、そして4人のホーン・セクションを迎えた計11名の大所帯編成。大編成だからこその分厚いバンド・アンサンブルに冒頭から圧倒されてしまった。
続いて演奏された「ザ・ファイター」は青山のドラムから演奏がスタート。アルバムのアレンジよりもちょっと長めのアレンジで、「We are」、「Rockon!」というコール&レスポンスも加わり、会場の熱気が一気に高まっていく。
フロントに立つ4人は舞台上を所狭しと動き回る、ダイナミックなステージングを展開。青山も腕を大きく振り上げてバック・ビートを放つなど、エモーショナルなドラミングでメンバー、そしてオーディエンスを鼓舞していく。「Foxy Lady」ではツイン・ペダルを駆使した得意の“ドコドコ”フレーズも披露するなど、序盤からロックンロール・モード全開!
ベースのスラップとドラムの掛け合いが印象的な「PARTY」では、ゲスト・ヴォーカルとしてLittle Black DressのRyoが登場! 女性の歌声がプラスされたことで、アンサンブルはさらに華やかに! そしてクリスマスが近いということで、引き続きRyoをフィーチャーし、松任谷由実の「恋人がサンタクロース」をカヴァー。原曲の雰囲気を残しつつも、アレンジはゴリゴリのRockon流。5人でサビを歌うシーンは圧巻の迫力であった。
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