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    Rhythm Section Special Talk Session #4 神保 彰×櫻井哲夫[かつしかトリオ]【2023年10月号掲載】

    • Interview:Yuichi Yamamoto(RCC Drum School) Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Taichi Nishimaki

    2023年10月号では、国内音楽シーンを牽引するドラマー/ベーシストによる“リズム体”対談を掲載。ドラマガWebではその貴重な対談の一部をお届け!! 4組目は、第1 期カシオペアの黄金期を支えた、“JIMSAKU”こと神保 彰&櫻井哲夫。2人の出会いから、カシオペアで共に演奏するまでのエピソードについて語った部分を抜粋して掲載!!

    一緒にやってみたら
    ビートのグルーヴがすごく気持ち良かった
    (櫻井)

    ●お二人の関係性について、年代を追ってお聞きしていきたいと思うのですが、まず櫻井さんは神保さんと初めて一緒に音を出したときのことは覚えていますか?

    櫻井
     今でもはっきり覚えてます。初代ドラマーだった佐々木(隆)さんと3年くらいやってたと思うんですけど、佐々木さんはクリエイティヴなフレーズを作るのが好きな人で、当時にしてはテクニック指向の、すごくユニークな存在だったんですね。

    そんな佐々木さんが抜けるかもしれないというタイミングで、(櫻井の母校である)慶応のライト(ミュージック・ソサイェティ)というビッグ・バンドのサークルから、「ベーシストが就活でいないので、櫻井さん手伝ってくれませんか?」って。渋谷109のオープン記念のイベントにライトが参加するので協力してほしいと、僕のゼミの友達でトランペットをやっていた山内君から連絡があったんです。

    数曲なので1回だけリハーサルしましょうということで部室に行ってみたら、山内君と神保君の2人だけがいて、「ベース・ソロのところだけ確認させてください」って(笑)。あとは当日、みたいな感じでしたね。


    ●JIMSAKU誕生の瞬間ですね(笑)。

    櫻井 それで一緒にやってみたら、すごく気持ち良かったんです。いろんなことをやるんですけど、基本的なビートのグルーヴがすごく気持ち良くて。佐々木さんとはまた違う、落ち着いた、安定した印象で、でもクリエイティヴ。歌うフレーズもいっぱいあるから、これは面白いなと思って。

    そのイベントはお昼からで、午前中はカシオペアの現場だったので、野呂(一生)さんと向谷(実)さんに「すごい気持ちいいドラムだよ」って連れて行っていたんです。それが神保君がカシオペアに入るきっかけになりましたよね。


    ●そのとき演奏されたのはスタンダード・ジャズだったんですか?

    神保 ロッキーのテーマなど、2〜3曲やった気がします。いわゆるストレート・アヘッドな感じではなくて、16ビート系というか。ベース・ソロはそのロッキーのテーマで執ってもらったんです。


    ●そのとき神保さんは、学校のOBにプロとしてベースをやっている、櫻井さんがいるというのはご存知だったんですか?

    神保 ええ。カシオペアもデビューしていましたし、当時はプリズムも出てきて、日本のフュージョンの黎明期というか、すごい人達が出てきたというムーヴメントがありました。


    本誌では、カシオペア在籍時代やJIMSAKUでのエピソードから、昨年“かつしかトリオ” を結成した2人の“現在”に至るまで、じっくりと迫ります! 続きはドラマガ2023年10月号にて!

    続きは発売中のドラマガ2023年10月号をチェック!