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    【Report】Summer Sonic 2022 海外ドラマーの熱演を一挙レポート!【サマソニ】

    • ©SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

    3年ぶり&豪華海外勢が集結!
    復活したサマソニを
    ドラマー視点でレポート!

    海外アーティストを招聘する夏フェスのパイオニアであるSUMMER SONICが3年ぶりに開催! ヘッド・ライナーを務めるThe 1975、ポスト・マローンを筆頭に、国内外の豪華アーティスト陣が集結した。ここでは東京会場に出演した海外ドラマーの模様をたっぷりとレポートしていきたい!

    【マネスキン】
    余計な装飾は一切なし!
    クールに、ストイックに
    バンドのタイムをキープ!

    ビザの関係で惜しくも来日できなかったリバティーンズのビデオ・ライヴに続いて、夕刻にはクラシカルなロックンロールを轟かせるイタリア発の4人組、マネスキンが登場。

    ユーロ・ヴィジョン・コンテストで優勝したことをきっかけに、人気が爆発し、世界を席巻している彼らが初来日で、いきなりサマソニのメイン・ステージに抜擢。前日にドラムのイーサンにインタビューしており、終始笑顔で、誠実に取材に応えるナイスガイっぷりが印象に残ったままであったが、舞台上に立った彼は別人のようにクールな表情。ビスタライトの3点にシンバルを配した極シンプルなセットから、パワフルな四つ打ちと入魂のバック・ビートを轟かせ、満員となったスタジアムを揺さぶる。

    余計な装飾は一切なし、4人で奏でる剥き出しのサウンドが突き刺さる。ヴォーカル、ギター、ベースがステージを所狭しと動き回る中、ストイックにタイムをキープし、屋台骨を支える。

    スネアが壊れるトラブルが起こり、出番を控えた勢喜 遊のスネアを借りるなどのハプニングがありながら、ラストはメンバー全員が上裸になり、これぞロックンロールという無骨で怪しさ満点のステージで熱狂へと導いた。

    イーサン・トルキオ(マネスキン)

    【The 1975】
    無駄を削いだ動きから放たれる
    正確無比なビート
    高揚感を煽りながらも安定感抜群

    ヘッドライナーはイギリス・マンチェスター出身のポップ・ロック・バンド=The 1975。3年前のサマーソニックにも出演した彼らが、スケール・アップしてマリン・ステージに戻ってきた。

    第一線を走る海外アーティストのライヴを生で体感するのは久しぶりであったが、待ちに待った日本のロック・ファンを納得させ、その期待を上回るパフォーマンスを披露。彼らの音楽はシンプルな構成のメロディアスなポップ・ロック。

    それをバンド・サウンドで表現するのは、ごまかしが効かないからこそ難しく、高い技術が求められるが、彼らはライヴ空間で見事にそれを体現。音質もフレーズの1つ1つが聴き取れるほどにクリアで、歌とアンサンブルのバランスも抜群だ。

    ジョージ・ダニエルの無駄を削いだ動きから放たれるクリアかつタイトなビートはまさに正確無比。規則正しく繰り返されるビートは高揚感を煽りながらも安定感抜群で、そんなドラムを中心にアンサンブルがまとまり、全体がすっきりと聴こえてくる。最高のサウンドと極上の演奏に酔いしれながら、時間はあっという間に過ぎていき、大団円を迎えた。

    ジョージ・ダニエル(The 1975)

    初日は他の会場にも超豪華ドラマー陣が出演。ソニック・ステージでは、Vaundyのライヴに BOBO、Awesome City Clubのサポートに伊吹文裕がそれぞれ参加。そしてトリを務めたST.VINCENTのドラマーとしてマーク・ジュリアナも来日。マウンテン・ステージに出演したメロコア・パンクの重鎮、オフスプリングには剛腕ドラマーのジョシュ・フリーズが参加。その他、MAN WITH A MISSIONやFear, and Loathing in Las Vegasなど、日本が誇るライヴ・バンドも熱演を繰り広げたという。

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