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【REPORT】結成10周年イヤーの幕開け BAND-MAID “TOKYO GARDEN THEATER OKYUJI”(d:AKANE)

  • Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:MASANORI FUJIKAWA

中盤では、サプライズで新曲「Memorable」を初披露。しっとりとしたスローなバラードで、音数を絞ったシンプルなバンド・サウンドの中、クローズド・リム・ショットなどを絡めた音色変化や、ここぞというタイミングでロング・フィルを聴かせるAKANEのドラミングが、楽曲をドラマチックに演出する。

ミディアムな楽曲が続いたあと、イントロで客席の歓声をさらったのは、各パートのダイナミックなプレイが何とも痛快な「HATE?」。バンド・サウンドの中でも、激しくフレーズが動き回るベースと爆発力のあるドラムのリズム・セクションの存在感はひとしお。その後、落ち着いたテンポで堅実にテクニカルな演奏をじっくりと聴かせるインスト「from now on」が続くという構成までもが秀逸に感じられた。

ストリーミング視聴している海外の“ご主人様&お嬢様”に向けて小鳩が英語でメッセージを送り、SAIKIがオーディエンスを雄々しく煽るMCを経て、本編はついにラスト・スパートへ。スリリングな「Balance」、「After Life」で場を温め、シンガロングを伴うミディアム・チューン「endless Story」をプレイすると、AKANEのドラムに始まり、メンバーそれぞれがテクニカルなソロ回しを展開。勢いそのままに繰り出した「NO GOD」で最高潮にボルテージを高め、「Choose me」をラストに、最後まで駆け抜けるような熱量を保ちながら、彼女達の怒涛のパフォーマンスが締め括られた。

結成当初から掲げる“世界征服”という目標の通り、YouTubeでの発信や海外公演、イベントへの出演などを通して国内外での支持を拡大しながら、各々のスキルにますます磨きをかけるBAND-MAID。鮮烈な楽曲をふんだんに盛り込んだセットリストと、結成10周年イヤーのスタートを勢いづけるエネルギッシュなパフォーマンスに、目の覚めるような感覚を味わう一夜となった。

▼「BAND-MAID TOKYO GARDEN THEATER OKYUJI」を視聴できるロングアーカイブ配信チケット発売中!

Live Information

「BAND-MAID TOKYO GARDEN THEATER OKYUJI」
2023年1月9日(月・祝)東京ガーデンシアター
公演詳細:https://bandmaid.tokyo/contents/534358
※ロングアーカイブ含む配信チケット発売中

〜BAND-MAID 10TH ANNIVERSARY TOUR〜
3月23日(木)熊本・熊本B.9 V1
3月25日(土)鹿児島・CAPARVO HALL
3月26日(日)福岡・DRUM LOGOS
4月21日(水)兵庫・神戸Harbor Studio
4月22日(土)京都・KBS HALL
4月24日(月)大阪・BIG CAT
7月3日(土)東京・Zepp Shinjuku
7月9日(日)新潟・NIIGATA LOTS
7月15日(土)静岡・LIVE ROXY SHIZUOKA
7月19日(水)神奈川・CLUB CITTA’
9月2日(土)長野・長野CLUB JUNK BOX
9月3日(日)石川・金沢EIGHT HALL
9月22日(金)岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
9月23日(土)広島・ 広島CLUB QUATTRO
9月30日(土)香川・高松MONSTER
10月1日(日)愛媛・松山サロンキティ
10月7日(土)秋田・Club SWINDLE
10月9日(月・祝)宮城・SENDAI GIGS
10月13日(金)北海道・ペニーレーン24
10月15日(土)北海道・小樽GOLDSTONE
10月20日(金)大阪・なんばHatch
10月25日(水)愛知・DIAMOND HALL
11月26日(日)神奈川・横浜アリーナ

公演詳細:https://bandmaid.tokyo/contents/609624

〜WELCOME TO ROCKVILLE 2023〜
開催日程:2023年5月18日~22日 ※米現地時間
https://welcometorockville.com/

〜Sonic Temple Art & Music Festival〜
開催日程:2023年5月25日~28日 ※米現地時間
https://sonictemplefestival.com/

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