多彩なサウンド・アプローチでハイエイタス・カイヨーテの楽曲を演出するペリン・モス。16年のブルーノート東京公演では、YamahaのAbsolute Hybrid Mapleのバス・ドラム&フロア・タムに3台のスネア・ドラム、さらにローランドのSPD-SXなどのエレクトロニック楽器も組み込んだマルチ・キットを使用。フロア・タムの打面にはウッド・ブロックがプリペアドされており、本国ではフロアの代わりにスルドを配置することもあるとのこと。ペリンはパーカッションからドラムへと転向したそうで、楽器のチョイスやセッティング、そして手順も実に独創的で、摩訶不思議なドラミングを繰り広げる。シンバルはジルジャンとイスタンブール・アゴップを中心に構成。18"のEFXとクラッシュを組み合わせてハイハットして活用しており、トップ側にはガムテープでミュートが施され、さらにパーカッションも装着されている。スネア・ドラムはメインがラディックのLM400。サイドにAbsolute Hybrid Maple、そしてフロント側にロートタムのような構造のファーチー・ドラムスのスネアをそれぞれ配置。フット・ペダルはDW9000で、ビーターにベーターのビンテージ・ボンバーをセレクト。かなり短めにセットされている点にも注目。