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    Interview – 土間りょう

    • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine

    どんなに器用に叩けていても
    好きで叩いていることじゃなければ
    魅力がわからないまま
    本当の意味では表現できない

    300BPMをゆうに超える激速ブラスト・ビートでTwitter/YouTubeなどでも注目を集めるドラマー、土間りょう。リズム&ドラム・マガジン2021年4月号では、“セルフィー・セミナー the Specialist”と題して氏をフィーチャーし、その驚異的なスピード・ドラミングを支えるフィンガリング、スナップの強化方法を動画でレクチャーしてもらった。ここではその超高速ドラミングの秘密を探るべく、インタビューを掲載! 現在の活動から、テクニックを極めることになったきっかけなど、話を聞いてみた。

    ▲土間りょうが伝授する“BPM=300超の神速ブラスト・ビート”は
    発売中のドラム・マガジン2021年4月号でチェック!

    マイク・マンジーニのシングル・ストロークの
    ギネス世界記録を目指そうとしたのがきっかけ

    ●まずは、ドラムを始めたきっかけを教えてください。

    土間 高校時代に友人からバンドに誘われて、余っていたパートがドラムだったので、始めました。

    ●影響を受けたドラマーは誰ですか?

    土間 デニス・チェンバースさんです。ドラムを始めたばかりの頃、ニコニコ動画で彼の演奏動画を見て、ドラムってこんなめちゃくちゃなことができるんだと衝撃を受けました。それでこんなふうに叩けるようになりたいと思って、デニス・チェンバースさんの叩き方やフレーズを真似していましたね。

     ●ドラムという楽器のどんなところに魅力を感じていますか?

    土間 例えば、テレビ・ゲームとかだとレベルに上限があって、もっと強くしたいのにそれ以上はレベルアップできなかったりと歯がゆい思いをするんですけど、ドラムはほぼ限界がなく、逆に途方もないとも言えるかもしれませんが、レベル上げを延々と続けられるところが楽しいです。

    ●現在はドラマーとしてどのような活動をしていますか? 

    土間 “頭に赤ちゃんがいます”というバンドでは、主にネット上で活動をしています。まだ曲を投稿しているだけで他は考え中です。“Ode to the End”は月1ペースでライヴをしていて、バンド活動以外にライヴ・サポートもやっています。ドラム・レッスンもやっていますので、“速いドラムを叩きたい!”という方はお勧めです。

    https://twitter.com/Warosutaitei/status/1012626643053973504?s=20

    ●TwitterなどのSNSでは、BPM=300の高速ブラスト・ビート、またそれを超える速さのものも披露されていますね。どういうきっかけからテクニックを極めようと思いましたか?

    土間 元々メタルが好きなので、せっかくドラムをやるなら自分の好きなメタル曲を演奏したいと思ったのが始まりで、ひたすら練習するようになったんです。練習してるうちに“人間はどれくらいまで叩けるようになるのだろうか?”と基準を知りたくなって調べたら、マイク・マンジーニさんが300BPMで1分間シングル・ストロークを叩き続けてギネス世界記録に認定されていたので、とりあえずそれを目指してやろうと思いました。

    ●SNSを見る限り、マイク・マンジーニに勝るとも劣らないように感じます。その速さに到達するために、具体的にはどのように練習してきたのでしょうか?

    土間 練習メニューは基本誌面に載せてもらったもので、他は耐久時間を長くしたりなどという程度です。それを10年くらいやっています。テンポが上がらず、停滞することもあると思いますが、わりと単純に練習量を増やせば解決していきました。やっぱり速いブラスト・ビート、シングル・ストロークのツブ立ち、安定感、持続力は自分でもすごいなぁと思うので、動画でもそこを見てもらえたらいいですね。

    ●では現在愛用している機材について教えてください。

    土間 フット・ペダル、DW9000-XFです。ツーバスでも速い連打が好きで、そのためには機材もいいものを選ばなければ、実力を発揮しきれないと考えてるのですが、このペダルは最高です。ビーターやシャフトを変えていて、特段軽いわけではないのですが、何よりスムーズに動いてくれます。重心などのバランスも良くて踏みやすいです。 

    土間の愛用フット・ペダル、DW9000-XF。ビーターは、DWSM-10をセレクトし、シャフトはDWSP511を装備。

    ●ドラムを叩く上で、土間さんが大事にしていることは?

    土間 とにかく、自分が好きなことをやっています。どんなに器用に叩けているとしても、好きで叩いていることじゃなければ、そのドラミングの魅力がわからないままで、本当の意味では表現できないと思うんです。好きじゃなくて叩いている人には、どんなに練習しても好きな人に敵わないんじゃないかと思います。

    ●今後、ドラマーとしてどのようなことに挑戦していきたいですか?

    土間 速いことに特化して、他はかなりないがしろにしてやってきたので……。ツイッターなどのSNSを見ていても、“カッコいいな”と思うドラマーがいっぱいいるので参考にして、今やっていることとはまた違ったアプローチのドラムも叩けるようになっていきたいです。

    土間りょうが伝授する“BPM=300超の神速ブラスト・ビート”は
    発売中のドラム・マガジン2021年4月号でチェック!

    本誌では、伝統的な練習方法として有名な“ストーン・キラー”を核とした、土間流トレーニングを紹介。本人直伝のエクササイズを実践することで、確実にスピード・アップできるはず! 付録DLコードで視聴できる高速ブラスト・ビートの実演も見逃せない!

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    ◎Profile
    どまりょう:メタルが好きでドラムを始める。中でも激しい“ブルータル・デスメタル”が好きで、人間業とは思えないようなスピード・ドラミングに憧れる。自身も叩けるようになりたいと思い、ブラスト・ビートを叩き続けている。現在は、バンド“頭に赤ちゃんがいます”、“Ode to the End”のドラムとして活動中。MEINL STICK & BRUSHのエンドーサー。

    ◎Information
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