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「BURN/紫の炎」発売50周年記念! イアン・ペイスの伝説的名演に挑戦!!【前編】
- Photo:Fin Costello/Getty Images
- Analysis:Michiaki Suganuma
1974年にリリースされたディープ・パープル第三期の名盤『BURN/紫の炎』。そのオープニングを飾るタイトル曲「BURN/紫の炎」は、ロック・クラシックの代表曲であり、後のハード・ロック/ヘヴィ・メタルの礎ともなった伝説的な名演と言えるだろう。
今も現役で活躍する唯一のオリジナル・メンバー、イアン・ペイスの代表的なプレイの1つで、ヴォーカルと絡むドラム・ソロのようなスネア連打は圧巻。”この曲を叩いてみたい”……ドラマーであればそんな憧れを抱いたことがある人も多いはずだ。
発売から50周年の節目となる今回、「BURN/紫の炎」をコピーするためのポイントを伝授。スピーディでパワフルなスティック・ワークに挑戦することで、ドラマーとして大きくスキル・アップできるはずだ!
コピーのポイント
「BURN/紫の炎」の攻略には、Aメロの高速フィルの習得が必要だ。このスネアを中心としたフィルのメリハリ感はリム・ショットによるアクセントのつけ方にポイントがあり、すべて強く連打しようとすると逆にスピード感は生まれない。
また、連打に加えてアクセント移動のテクニックが必要で、中でも16分の1、4つ目のアクセントが特徴。さらに3拍フレーズも多用しているので、左右の手のアクセント移動が必要となる。アクセントを的確にリムにヒットさせ、リム・ショットの効果を上げることが重要だ。時折入るタム移動は、随所にダブル・ストロークなども使われるので、段差を極力抑えたセッティングが望ましい。
そしてプレス・ロールなど高度なテクニックも必要となるが、何よりも16分の連打のスピード・アップが最重要課題と言えるだろう。8ビートのパターンに関しては部分的に8分で刻む動きも加えているが、基本的には4分で一定にキープする形を心がけよう。
「BURN/紫の炎」を攻略する4つのポイント
① Point.1 Aメロのスネア・フィル〜その1〜
▼デモ音源はこちら(正常テンポ/0:00〜→スロー・テンポ/0:14〜)
Ex-1aはAメロのスネア・フィルの始まり部分で、ヴォーカルに絡む高速連打のインパクトがすごい。基本は1つ打ちの連打で、アクセント移動の形で叩いているのがポイント。アクセントをリム・シ∃ットで強 打すればそれ 以外は多少弱くても大丈夫。このパートは2小節単位で進んでいくと考えられ、インターバル的にシンコペのキメが入る。スネア・フィルは4分を中心にアクセントが入るフレーズと2拍目のウラにアクセントが入る3拍フレーズが交互に繰り返される。このフレーズ構成を頭に入れておくと、より攻略しやすいはず。
▼アレンジ・フィルの音源はこちら
▼アレンジ・フィルで演奏した音源はこちら
オリジナルは難易度が高いので、取り組みやすいアレンジ・バージョン(Ex‐1b〜d)を用意。アクセントを4分で統一し、余分な音符や奏法をそぎ落とした。とにかく4分アタマにアクセントをつけた連打の練習あるのみ。
*本原稿は2009年10月号に掲載した内容を転送したものです
Aメロ後半やシンコペーションのキメなどの攻略の後編を公開しました!
→https://drumsmagazine.jp/player/burn-challenge-copy-2/