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熱気と興奮に包まれたシェーン・ガラスのドラム・クリニック 〜TOSHI NAGAI、Kid’zもサプライズ登場【Report:2025.12.04 Shane Gaalaas Drum Clinic 東京編】
- Text:Drums Magazine WEB/Isao Nishimoto Photo:Pearl Drums Japan
CosmosquadからB’zの楽曲まで!
視覚を刺激するストロークと躍動するフレーズで
オーディエンスを魅了した圧巻のドラム・ステージ
稲葉浩志ソロ・ツアーへの参加を経てB’zのサポートに復帰し、最新ツアー「B’z LIVE-GYM 2025 -FYOP-」で来日したシェーン・ガラスが、昨年に続いて今年も東京と大阪でドラム・クリニックを開催。ここでは、12月4日に羽田TIAT SKY HALLで行われた東京編のレポートをお届けする。

昨年から会場をスケール・アップしての開催となったが、それでもチケットは発売後すぐに完売。運良く参加できたファンでホールは開演前から熱気に溢れていた。
ステージ中央には、カスタムカラーのスパークル・フィニッシュが鮮やかな、Pearl Masters Maple/Gumのキットが鎮座。これは「Koshi Inaba LIVE 2024 ~enⅣ~」で使われたものと同一スペックで、上手側にはさらにもう1台、Putty GreyフィニッシュのMasters Maple/Gumもセッティングされており、これらはステージの合間に自由に撮影することができた。

満場の拍手に迎えられてシェーンが登場すると、まずはドラム・ソロからスタート。1音1音をゆっくり確かめるように叩きながら、徐々にボルテージを上げていく展開に早くも引き込まれる。ソロが終わると日本語で「みんな、元気ですかー!」と元気に挨拶。このあとも日本語を挟む場面は何度もあり、飾らない人柄をにじませていた。
クリニックは、マイナスワン音源に合わせたデモ演奏とトークを、どちらもたっぷり盛り込んだ内容。デモ演奏では、CosmosquadからB’zのナンバーまで幅広い選曲で、視覚的にも楽しませるストロークから繰り出される溌剌としたフレーズの数々が、参加者を魅了した。

トーク・コーナーでは、初めて手に入れたドラムがMaxwin(1970~80年代にPearlが製造していたエントリー・クラスのブランド)だったことに触れて「最初からずっとPearlを使っていることになるね」と、同社への感謝を表したシェーン。現在のメイン・キットであるMasters Maple/Gumについては「どんな音楽にも対応するドラム」と絶賛した。
参加者からの質問を受けるQ&Aでは多くの手が挙がった。「最も影響を受けたドラマーは?」という問いには、「ドラムをやりたいというインスピレーションをくれたのはピーター・クリス。影響を受けたのはジョン・ボーナムだね」と回答。プレイ・スタイルへのこだわりを尋ねられると、「いろんなスタイルを織り交ぜてプレイすることが僕のスタイルかも。そうやってさまざまな音楽をミックスするのが僕の夢でもあるんだ」と答えていた。
そのやり取りだけでなく、他のコーナーでもシェーンが強調していたのが「まずは演奏を楽しんでほしい」ということ。「不安や心配もあるかもしれないけど、いったんそれを横に置いて、楽しんでプレイすることが大切。そうやって、音楽のフィーリングを良くしたいというのが僕のこだわりかな」。
クリニック終盤では、会場から希望者を募ってドラムを叩いてもらうコーナーも。シェーンさながらの大きなアクションでB’zの「DIVE」をプレイした10代の男子には「燃える炎のようなパッションを感じた。ぜひこのままドラムを続けてほしい」とエールを送り、続いてステージに上がった小学生くらいの女子には「最高だったよ。大きいセットで叩きづらかったでしょう?」と気遣った。

さらにその流れで、MY FIRST STORYのKid’zとTOSHI NAGAIがサプライズ・ゲストとして登場。それぞれシェーンとのドラム・バトルを披露した。中学時代にシェーンのクリニックに参加したというKid’zは「こうして同じステージに立てるなんて、本当に感謝です!」と興奮を隠さず、TOSHIは「20年くらい前、こんな感じで一緒に練習したことがあるのを覚えています。最高のドラマーです!」と思いを語った。

本編ラストはB’z「銀の翼で翔べ」、アンコールではシェーンのソロ楽曲「El Niño Overdrive」を演奏し、1時間半を超えるクリニックは終了。本人の言葉にもあったように、幅広いスタイルを柔軟に取り入れたドラミングそのままの、シェーンらしいバイタリティを感じさせるクリニックだった。



Kit 1■Pearl Masters Maple/Gum(Custom Color)
パッション溢れるドラム・パフォーマンスでオーディエンスを魅了したシェーン。今回のセミナーで使用されたキットはスパークルの特注ラッカー・フィニッシュが鮮やかな、PearlのMasters Maple/Gum。1バス、オフセット・セッティングの2タムに、2フロア・タムというキット構成になっている。打面ヘッドはすべてRemoで、バス・ドラムにはパワーストローク3クリア、タム類はクリア・エンペラーをチョイス。
シンバルはZildjianで統一されており、左右に3点ずつ配置する不動のセッティング。スタックして使用している18″ K EFX+18″ Oriental China Trashが特に重要アイテムだそうで、クリニックでは実際に叩いて見せながら丁寧に紹介していた。
2台のスネア・ドラムはどちらもブラス・シェル。メインはDuoluxe(14″×6.5″)で、ストレイナー・スイッチを奏者前に持って来るのがシェーン流。奏者手前のボルト2本にはPearlのテンション・キーパーが装着されていた。サイド・スネアはブラックニッケル・ブラス・シェルの自身のシグネチャー・モデル(14″×6″)。打面ヘッドは、両スネア共にRemoのコーテッド・エンペラーが張られており、どちらもマイクが当たるすぐ隣りあたりにガムテープ・ミュートを施していた。
フット・ペダルはDW-5002AD4で、2wayビーターのフェルト面をセレクト。スティックは、Vic Firthのシェーン・ガラス・シグネチャー・モデル(15.1mm×413mm/ヒッコリー)。
【Drum Kit】
Pearl
Masters Maple/Gum
22″×16″BD、10″×7″TT、12″×8″TT、14″×14″FT、16″×14″FT
【Snare Drums】
Pearl
Duoluxe 14″×6.5″(Main)
Shane Gaalaas Signature Model 14″×6″(Side)
【Cymbals】(L→R)
Zildjian
15″ K Fat Hats
18″ K Dark Crash Medium Thin
10″ K Splash
19″ K Dark Crash Thin
20″ A Custom Ride
18″ K EFX+18″ FX Oriental China Trash
Kit 2■Pearl Masters Maple/Gum(Putty Grey Lacquer Finish)
こちらは、サプライズで登場したTOSHI NAGAIとKid’z[MY FIRST STORY]や来場者が叩いた、ステージ上手に置かれたサブ・キット。
シェーンのキットと同じPearlのMaster Maple/Gumで、1バス、2タム、1フロア・タムというシンプルなキット構成に、SABIANシンバルという組み合わせ。打面ヘッドはすべてRemoで、バス・ドラムはパワーストローク3クリア、タム類はクリア・エンペラーが張られていた。
スネア・ドラムはSensiToneのブラス(14″×6.5″)で、打面ヘッドはRemoのCSコーテッド。フット・ペダルはPearlのEliminator Redlineで、コントロールコアクォードビーターはフェルトのヨコRとなっていた。スティックはシェーンのシグネチャー・モデルの他、PearlのTOSHI NAGAIモデル(15mm×411mm/ヒッコリー)も用意されていた。
【Drum Kit】
Pearl
Masters Maple/Gum
22″×18″BD、10″×7″TT、12″×8″TT、16″×16″FT
【Snare Drum】
Pearl
SensiTone Brass 14″×6.5″
【Cymbals】(L→R)
SABIAN
18″ HHX Evolution O-Zone Crash
14″ AA Rock Hats
18″ AA Medium Crash
10″ AAX Splash
22″ HHX MAX Ride
18″ AA Medium Crash
21” AA Holy China
18″ AA Chinese +18″ B8X O-Zone Crash
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