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【スペシャル動画公開】山葵×黒流[和楽器バンド]対談【2021年1月号】
和楽器バンドを華やかに、強かに支える
“打楽器コンビ”の対談が実現!
ここでは、本誌2021年1月号の特別企画、「今、読みたい“リズム&ドラム”対談」より、和楽器バンドのドラマー、山葵と和太鼓の黒流による対談の冒頭をお届け。さらに今回の対談を記念して、最新アルバム『TOKYO SINGING』に収録されている「Singin’ for…」(作詞作曲:山葵)を模した即興セッションを公開! 本誌付録のDLカードとはまた違ったパフォーマンスを楽しんでほしい!
●「Singin’ for…」風即興セッションはこちら!
2021年1月号の対談をチラ見せ!
●今回の対談は、なかなかありそうでなかった組み合わせだと思いますので、結成当時のことも振り返ってお聞きしていきたいのですが、まずは和楽器バンドとして初めて音を出したときのことは覚えていますか?
黒流 覚えてます。確か、初台のスタジオノアだったっけ?
山葵 そうですね。楽器は多いし、太鼓はデカいしで、もう収まりきらない感じでした。普通のバンドって、生音ではドラムが一番デカいじゃないですか。それが自分と同等、もしくはそれ以上の存在と一緒にやることがなかったのでびっくりしましたね。
黒流 箏、尺八、三味線なんて全然聴こえなかったよね? 聴こえなくてどんどんモニターの音上げて、ハウッて、うるさいっていう(笑)。
●(笑)。黒流さんは、山葵さんのドラムを初めて生で聴いたとき、どうでしたか?
黒流 若い!!
山葵 (笑)。
黒流 とにかく若い!というのはありましたね(笑)。僕もガーっとやるタイプなので、面白いなって。すごく自然にできた感じがしますね。引くタイプなのか、落ち着いていくタイプなのか、いろいろあると思うんですけど、“ 着火点”が合うと面白いなと思うんです。曲の中でパッと火がつくポイントがあって、それがお互いに合っていると一緒にやってて楽しいんですよね。そこらへんは自然に合っていた気がします。
●逆に、山葵さんは黒流さんの和太鼓に対してどんな印象でした?
山葵 僕は和太鼓奏者と一緒にやるのが初めてだったので、自分と同じくらいの音量を出す楽器と一緒にやるのが楽しかったですし、同じような多点セットで叩いているのに、フレーズの組み立て方がドラマーと全然違うなと思いましたね。あとは叩かないけどカッコいい“ 間” をどういう所作で演じるかというのがドラマーとしてはなかなかなかった発想で、そういうところは今でもいろいろ勉強させてもらっていますね。ドラマーは“ タン”と叩いて終わりですけど、そのタンにいくまでの間をどういうふうに魅せるかというところまで考えている人ってほとんどいないと思うので、そこは斬新な印象を受けましたね。
黒流 和太鼓奏者がドラムに寄ることはできると思うんですけど、ドラムの人が和太鼓に寄るというのは、好き嫌いもあると思うし、興味がなければできないと思います。山葵はその点ではすごく楽しんでやってくれているんだなぁ……じゃあ、本物でやってみたいな” っていうのがもともとありましたね。「千本桜」とかも面白い曲があるなと思って聴いていました。
●黒流さんはもともと、どういう音楽を聴かれてきたんですか?
黒流 ハード・ロックとかヘヴィ・メタルとかが多かったですね。歳の離れた兄が2人いて、親戚も音楽が好きで……家の中でレコードがかかっているような感じでした。レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、KISS などのポスターが貼ってあって、いつもそれが流れていたんです。上の兄はレス・ポール、下の兄はアコギ、親父はガット・ギターを弾いて……みたいな家で。だからずっと音楽に囲まれて、その頃にはまだ小さくて興味がなかったんですけど、中学生くらいのときにMTV などを観て、ハード・ロックを聴いてバチンと目覚めたというか。カッコいいなって気づいた途端、家中のCD やレコードやビデオが気になって、バンド方面にも興味が出たのかな、という感じがします。
この続きは発売中のドラム・マガジン2021年1月号にて!
本誌ではさらに、今回のセッション収録で使用した2人の機材解説ページや、セッション風景の写真を多数掲載! さらにさらに、白熱の“ドラム・バトル・セッション”も視聴&ダウンロードが可能!
山葵への『TOKYO SINGING』リリース・インタビューはこちらから