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the Focus – ドラマーの足元に大接近! – #2 高橋 武
- Video:Rhythm & Drums Magazine Photo:Satoshi Hata Text:Yusuke Nagano
the Focus #2:高橋 武[フレデリック]
ドラマーなら誰もが気になる足元の動きを、GoProを駆使して超近距離で捉える新連載=“the Focus”! 第一弾の沼澤 尚に続いて登場いただくのは、中毒性の高いダンス・ミュージックを展開するフレデリックの高橋 武。基本に忠実な力強い4つ打ちをはじめ、多彩なビートを創出する高橋のフット・ワークを見ていこう。
基本に忠実なポジションから繰り出される
鋭いレスポンスと弾力性のある太いサウンド
インパクトの瞬間が鮮明に伝わるレスポンスの鋭さと、弾力性のある太さを兼ね備えた高橋 武のフット・ワーク。奏法はヒール・アップを使って、ヒット時にはカカトがヒール・プレートに着くあたりまで落としているのが特徴的。
スネが床に対して垂直に近いアングルになっていることから、膝の真下近くに足首が位置していると推測するが、腿の重さをスネを通して真下に効率よく伝える動きの中に、太い音色の秘訣があると思われる。
またカカトを上げたときの足首は、足裏が床と平行になるくらいの範囲内で動き、力を加えるポイントは母子球をメインに、状況に応じてつま先までをうまく活用している印象。踏み位置は母子球をフット・ボードの上から1/3あたりに乗せる基本に忠実なポジションを軸に、連打時(1:03頃〜)は微妙に手前に移動しながらストローク幅をコントロール。
そして速い2連打の場合はスライドを活用。前後の移動距離は、速さやニュアンスによっても変化しているが、時には1:12頃~のようにチェーンにつま先がつくあたりまで大きく移動することもある。さらにパワフルで大きなストローク時には、フット・プレートを戻す際の足裏に一瞬隙間を生じさせ、ビーターの素早い返しと、その反力を巧みに利用している点も見逃せない。
【高橋の足周り】
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