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スティーヴ・ガッド流「Crazy Army」に挑戦!
- Photo:Tsuneo Koga/Special Thanks:Blue Note Tokyo
- Score & Text:Yusuke Nagano
本日4月9日はドラム・ゴッド=スティーヴ・ガッドの誕生日! 今年で76歳を迎えるが、今もバリバリの現役! 先日リリースされたスティーヴ・ガッド・バンドのライヴ・アルバム『At BlueNote Tokyo』でもダイナミクスに富んだ至極のサウンド&グルーヴを繰り広げている。ここでは、そんな“ガッド・ドラミング”のエッセンスを習得すべく、彼がクリニックなどで披露するマーチング曲「Crazy Army」にフォーカス。スティーヴが良く演奏するアレンジを譜面と共に解説しているので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
「Crazy Army(クレイジー・アーミー)」とは?
「Crazy Army」は、スティーヴ・ガッドがクリニックなどで単独のドラム・ソロを披露する際に、導入部に好んで演奏するマーチング曲です。マーチング・バンドをルーツに持つガッドは、そこで培ったテクニックを応用発展させたドラミングで、独自のスタイルを築き上げたことでも有名ですが、その過程で練習したであろう多くのマーチング曲の中で、特に「Crazy Army」を気に入った理由を考えてみると、まず曲中のフレーズやアクセントの流れに、セット・ドラミングに通じる心地良いグルーヴが感じられるということ。そしてダブル・ストロークやフラム・パラディドル、フラム・タップといったウォーミング・アップに適した代表的ルーディメンツが含まれていることなどが挙げられるでしょう。
本来はスネアのみで構成されるマーチング曲に、バス・ドラムを巧みにコーディネートさせて、ダイナミクス豊かなオリジナリティ溢れるドラム・ソロへと昇華したガッド流の「Crazy Army」。ソロの冒頭で毎回これを演奏することで、ウォーミング・アップの効果はもちろん、その日の会場の音の響きなどをチェックする役割も果たしていたと想像します。
ガッド流「Crazy Army」の譜面
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