叩いて!語る!
和楽器バンド山葵の“叩いてみた”ブログ!!
あの“山葵ブログ”がパワーアップして帰ってきた! その名も『MUSCLE WASA-BEAT!!』(マッスル・ワサビート)。山葵のYouTubeチャンネル「山葵ちゃんねる」とコラボし、原点でもある“叩いてみた”動画を新たに撮り下ろし、プレイについて解説! 第2回はBABYMETALの「メギツネ」。アグレッシヴかつテクニカルなナンバーを山葵流にカヴァー! 白熱のプレイは必見です! YES…
#2 BABYMETAL「メギツネ」
はいどーも、たまにメタラーの血が疼く、山葵です。
第2回目となる演奏解説企画ですが、今回は大好きな楽曲のカヴァーに挑戦してみました。
可愛らしいヴォーカルとは裏腹のゴリゴリなヘヴィ・サウンドのこの楽曲は、ツーバスドコドコ系ドラマーにはかなり叩きがい(踏みがい)があるのではないでしょうか。
今回は僕がフレーズを叩く上で意識していることや、身体の使い方で気にしているところをメインに解説していきたいと思います。
まずバンドイン後のイントロのメイン・フレーズですが、いきなりややこしめなキックのパターンとなっています。
僕はこのリフのグルーヴを、Led Zeppelinの「移民の歌」のリフ・パターンの派生系だと解釈しました。
前半と後半でキックのパターンを微妙に変えておりますが、後半は前半のパターンに左足を加えただけ、という動きになっています。
こうすることでフレーズを変化させつつドライヴ感もキープできると思います。
サビはテンポが倍になるメタルの定番パターンですが、少し横隔膜を上げ、気持ちドラムを見下ろすように叩くと良いでしょう。
倍テンの早いパターンが、より安定して叩きやすくなると思います。
僕は普段リズム・パターンを叩くときは、身体の軸を少し左に取ることが多いです。
お尻の左側に体重を乗せる感じですね。
ビートを刻むときは左に比べ右の手足の方が仕事量が多いので、こうすることにより右の手足がより動きやすくなります。
ボクサーの構えをイメージしてみてほしいのですが、身体が真正面を向いて構えているボクサーは弱そうですよね。
身体を斜めに構えることで、素早くジャブが繰り出せるようなイメージです。
反対に後半のツーバス連打では両足を均等に動かすため、身体の軸は真ん中にした方が安定しやすいでしょう。
動画をよく見てもらうと、他のセクションに比べ姿勢が良いように見えるかと思います。
この曲でもっとも難関となるのが間奏のブレイクダウン・パート。
大きなビート感の中に刻まれる細かいバス・ドラムをキープするのがなかなかシビアです。
僕は32分音符のオモテ拍は全て右足、ウラ拍を左足で踏んでいます。
もっとオルタネート(左右交互打ち)を加えた楽な足順もあるかと思いますが、メイン・フレーズと同じくこの方がドライヴ感が出やすく、楽曲にマッチしていると感じたのであえてしんどいやり方を選んでいます。
コツとしては、身体の重心を左斜め前あたりに構えることです。
お尻の左側と左足の小指側に体重を乗せ、左重心をより強調することで、右足がフレキシブルに動きやすくなります。
僕はストリート・ファイターの春麗が百烈キックを繰り出しているのをイメージしております。
春麗まじかわいいよ春麗。
いかがでしたでしょうか?
普段ご自身が演奏しているときでも、姿勢を少し気にしてみることで、いつもとフィーリングが変わってくるかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!
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