NOTES
Rock 16 16分のバス・ドラムを組み込んだパターン(1)
“Rock 14”のパターンの16分を含む音型を連続させたパターンで、8ビートとはまったく違った性質のグルーヴとなる。ヘヴィ・メタルでも使われるパターンで、16ビートに分類されるパターンの中でロック・ビートと相性の良いアプローチの代表的な例の1つと言えるかもしれない。
Rock 17 16分のバス・ドラムを組み込んだパターン(2)
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスのスタイルのパターンで、バス・ドラムに16分のウラ打ちを多用し、強いドライヴ感を生み出すアプローチ。このようにファンク的な要素とロック・ビートを融合させたという意味では、彼がロック界に果たした功績は大きいと言えるだろう。
Rock 18 16分のバス・ドラムを組み込んだパターン(3)
バス・ドラムの8分のウラ打ちを16分でダブリングした形のパターン。16分を多用しているのに重さが強調されるのが特徴のアプローチ。若い世代のロックやヴィジュアル系バンドでは特に使用頻度が目立つパターン。バス・ドラムの連打が続くテクニカルな部分がロッカーを魅了するのだろう。
Rock 19 16分のバス・ドラムを組み込んだパターン(4)
かつてのボンゾを彷佛とさせるような特有の“突進感”を持ったパターン。古くて新しいロック・ビートと言った感じで、スネアが自由化されているのがポイント。4拍目のスネア連打は両手で叩くように示しているが、左手だけで叩く形(ハイハットはキープする)も考えられる。
Rock 20 フロア・タムを用いたロック・ビート
シンバルの代わりにフロア・タムで刻む形はロックでは定番だが、これは4拍目のウラにドラッグ(装飾音符)的なフレージングを加えた形。これを入れるとグルーヴが一気に“イカした”感じに変身。スネアはバック・ビートだけキープし、16分の連打をスピーディーにキメるのがミソ。