NOTES
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“煩悩の数”だけリズム・パターン -Jazz & Fusion編-
- 講師:菅沼道昭 演奏:能村亮平 イラスト:伊藤丈丸
Jazz & Fusion 11 フュージョン的なサンバ・アプローチ
本格的なブラジリアン・リズムの特徴を利用しつつ、アクの少ないすっきりとした音使いによって汎用性も高いパターン。右手の刻みはウラ打ちをやや強めに叩き、タッチも軽やかな感じでプレイするのがグルーヴのポイント。サンバ系のフュージョン・パターンの種類は数多い。
Jazz & Fusion 12 ジェフ・ポーカロのハイブリッドなエスニック風パターン
今は亡きジェフ・ポーカロの考案したタムを多用したエスニック風のパターン。ハーフ・タイムの16ビートながら独特のノリの良さを持ったアプローチ。手順を分析するとダブル・パラディドルとパラディドル・ディドルの併用となるが、注目すべきはそのコーディネーシ ョンの素晴らしさ。
Jazz & Fusion 13 レゲエ感覚を流用したアプローチ
レゲエ感覚を伴うハーフ・タイムのパターンで、なぜかフュージョンで非常によく用いられるアプローチ。ポイントは小節の境い目でチェンジアップ的にあらわれる16分のフレージング。これによりグルーヴの意味合いも大きく変化している。さまざまなジャンルで使えるアプローチ。
Jazz & Fusion 14 デイヴ・ウェックル流“ハチロク”ビート
アフロ・キューバンの特徴の1つ、6 / 8拍子による通称“ハチロク”ビートのパターン。デイヴ・ウェックルが多くのアルバムで用いているものはだいたいこのアプローチに近く、フュージョン的なハチロク・ビートの代表と言っても良いだろう。ここでもライドとハイハットを絡めている。
Jazz & Fusion 15 リニア手法によるフュージョン的リズム・ワーク
スネアのゴースト・ノートを多用したスピーディーなリニア・パターン。スネアのダブル・ストロークを多用しているので素早く叩ける上に16分の3つ割りのハイハットのフレーズが浮き立って聴こえるという特徴もある。手順を組み替えることでフレージングも変えやすいというところもポイント。