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“煩悩の数”だけリズム・パターン -Jazz & Fusion編-
- 講師:菅沼道昭 演奏:能村亮平 イラスト:伊藤丈丸
2014年12月号、2015年1月号の2号連続でお届けした、『“煩悩の数”だけリズム・パターン』をドラマガWebにて再掲載! 煩悩の数=108ものパターンを当時の付録CDの音源と共に #教則の日曜日 に振り返っていきましょう。ジャンルも幅広く、反復練習も可能なエクササイズなので、初心者にもオススメ!!
Jazz & Fusion編
4ビート系から
他ジャンル応用フレーズまで
20パターン
Jazz & Fusion編は、基本となる4ビート、コンピングのフレーズや、さまざまな音楽を巻き込んだフュージョンで独自に発展してきたフレーズ、個性的なシグネチャー・フレーズなど、計20発!
Jazz & Fusion 01 4ビートでのシンバル・レガート
ジャズのリズムは4ビートと呼ばれ、そのスウィング感を出す源にして唯一のパターンとも言えるのがシンバル・レガートである。左足で2、4拍のハイハットを踏むのが特徴。ハイハットで“チーチッチチー”とやる場合はウラからオープンがつながっていくのがポイントで、クローズはアタマだけ。
Jazz & Fusion 02 オフ・ビートのスネア(コンピング)にアクセントを加える
ジャズのプレイで欠かせないのが左手のスネアでアドリブ的に入れる合の手のような、コンピングと呼ばれるフレーズである。この多くはオフ・ビート(ウラ打ち)で、シンバル・レガートを生かすようなタッピング(弱音)が基本。ここに示したのはそれにランダムな強音を入れた形。
Jazz & Fusion 03 シングルとダブルを組み合わせたコンピング・バリエーション
コンピングにスネアのダブル・ストロークを併用するのも定番のアプローチで、これはシングルとダブルのコンビネーションによるフレ ージングを示したもの。ここでもシンバル・レガートの音量が優位に立つバランスでプレイするのが肝心で、シングルの部分はランダムに強音にしても良い。
Jazz & Fusion 04 コンピングにバス・ドラムを加えたアプローチ
スネアのコンピングにバス・ドラムを絡めたアプローチの例。バス・ドラムもあまり強く踏まない方が良い。2、4拍で踏むハイハットは休符をカカト、2、4拍をつま先といった具合いにシーソーのように動かすと左足が安定しバス・ドラムも入れやすくなる。その直前にグレイス・ノートを入れるのもミソ。
Jazz & Fusion 05 ファスト・テンポの4ビート
シンバル・レガートは速いテンポになるとバウンス感がなくなり16分の感覚に近くなってくる。ここに示したのはそうしたファスト・テンポでのアプローチの一例。速くなるとコンピングの音数も減ってくるのが特徴。4拍目に左足のつま先でハイハットを“シャーン”と鳴らすのは定番。