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    ゼロから始める! 初心者のためのドラム・ガイド

    • Text:Yuichi Yamamoto (RCC Drum School)/Photo:Takashi Yashima/Illustration:eobrazy(iStock)/Model:Koharu Yamaki

    【Section5】とにかく“チャレンジ!” 本物のドラム・セットを体験する

    リハーサル・スタジオの様子

    さて、本物のドラム・セットはどうやったら“初叩き”ができるのでしょう? これはそれぞれの環境によってさまざまだと思います。学生ならば“学校にドラムがある”とか、人によっては“知り合いが持っている”というケースもあるかもしれませんね。でも、誰にとっても手軽で自由に叩く方法は“リハスタを借りる”でしょう。ここではみなさんが本物のドラム・セットを叩く方法や、実際にドラム・セットを前にしてどうすればいいか?を考えてみます。

    リハスタを利用してみよう!】

    “リハスタ”というのはバンドの練習をするスタジオの呼び名。正式には“リハーサル・スタジオ”と言います。一般的なリハスタには必ずドラム・セットが置いてあるので、そのスタジオを借りれば本物のアコースティック・ドラムを叩けるわけですね。

    ★自宅近くのリハスタを探そう
    これはもうネットの力に頼るのが一番でしょう。検索エンジンで“リハスタ/地域名”を入れて調べれば候補がいろいろと出てくると思います。

    ★個人練習システムを使う
    スタジオの使用料金は1時間当たりの金額です。その金額はスタジオによって、また同じスタジオ内でも部屋の大小や時間帯によってさまざまな設定があるので、それもネットで下調べするといいですね。実際に使用する場合、1人だけの練習ならば多くのスタジオが取り入れている“個人練習システム”の利用がオススメ。予約できるのは前日、もしくは当日になりますが、1時間あたり500円〜1,000円位と通常の半額以下で借りられるので、お得です。詳細はスタジオに確認し、どんどん利用してみましょう。

    〜教えて! アコースティック・ドラムのマナー〜

    Q.1 初めてドラムの前に座るときのポイントは?

    A.1 初めてドラムに向かうときは、まずイスの高さやバス・ドラムとの位置関係を決めてみます。上の写真のように、イスの高さは座った際、膝部分がやや下に向く角度になるように調整してみます。そして椅子のやや前方に座った状態でペダルに足を乗せ、膝頭の真下にカカトが来るような距離で座るのを基本にします。

    写真のように近すぎたり、逆に遠すぎるのはNG。ただし、椅子の高さや距離などは、ドラマー個々の体格やスタイルによって正解が異なります。これはあくまでも“スタート位置”ということで、経験を重ねていく中で自分にとって最適な正解を見つけてください。

    Q.2 リハスタを借りるときに注意することは?

    A.2 リハスタの細かい規約などはスタジオごとに違います。部屋代以外にも、入会金や年会費が必要だったり、身分証明書の提示を求められる場合もあるので、“初めて使うのですが、必要な物はありますか?”と事前に確かめておくといいですね。実際にスタジオに入るとき、ドラマーなら自分のスティックは必需品。逆に言うと、スティックさえあれば、あとは何もなくても練習はできます。

    また、リハスタのドラムはいろんな人が使うので、初心者にはすぐ対応できない状態のときもあります。自力でトライしてみるのも勉強ですが、お手上げのときは、スタジオの店員さんに“普通に叩けるようにしてください!”とお願いしてみましょう。あとは利用時間の厳守も大切ですね。終了時間の5分前には練習をやめて片づけるのがマナーです。

    Q.3 ドラム教室の体験レッスンってどうなんだろう?

    A.3 私自身はドラム教室側の立場なので、体験レッスンに関してはいつでも大歓迎です。ちなみにドラム教室のセットはセッティングもちゃんとできているし、初歩的なアドバイスも受けられるので、初めてドラムを叩く機会としては最高の場だと思いますね。

    体験レッスンを受けてみて“続けてみよう”と思うならば、しばらく続けるのが理想的だし、“必要ない”と感じたらそれまででもいいのです。実際にドラム教室の体験レッスンを受けるには、事前の申し込みや日程の確認が必要です。電話やインターネットから詳細を確認し、気軽に参加してもらいたいと思いますね。

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