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ドラムが叩ける!お宅訪問[Webオリジナル]#5 千葉県在住 Tさん 宅スタジオ

  • 取材:編集部
  • 文:西本 勲
  • 撮影:八島 崇

レコーディング&動画撮影で
さらに夢は広がる

さらに、レコーディングだけでなく動画撮影にも手を伸ばしているTさん。最近、コンパクトで高性能なビデオ・レコーダーを導入し、ハイ・クオリティのドラム演奏動画を撮影できる環境が整いつつある。

「仕事に使っているオンライン・ミーティング用のカメラもちゃんと撮れるので、それと合わせて3カメくらいにすれば、結構しっかりした動画を作れます。ドラム・マガジン・コンテストに応募できるような動画も撮れますね。

先ほどレコーディングの話をしましたが、自分でいろいろセッティングできるようになったら、他の人に来てもらってここでドラムのレコーディングだけできるようにしたいなとも思っていますし、その延長で動画撮影のサービスを始めるのも良いですね。それで少しでもスタジオを作ったコストを回収できればと(笑)。バンドのレコーディングもできる環境なので、もう少ししたらそれもやってみるつもりです」

スポット・ライト用のレールを利用して天井にパイプを設置し、ビデオ・レコーダーと撮影用の照明をマウント。
天井のパイプに取り付けられたZOOMのビデオ・レコーダーQ8n-4K。

自宅にスタジオを作ったドラマーはみな、生活が大きく変わり、ドラムとの付き合い方も深くなったと口を揃える。そして、Tさんもその1人。スタジオの成り立ちや印象について話してくれたあと、こうつけ加えてくれた。

「ドラムを叩いたり、デスクで仕事をする以外の時間は、ホームシアターとして普通にテレビや映画などを観たりしています。大画面なので、やっぱりライヴ映像を観るのは一番楽しいですね。

もともと、リハスタに1人で個人練習に行くのが嫌だなと思ったところから自宅スタジオの夢が始まりましたが、他にもいろいろな使い方ができることがわかったので、本当に作って良かったと思っています」

ドラム・セットはSAKAE OSAKA HERITAGEのEvolved、スネアは同Phosphor Bronzze。シンバルはパイステで、ハードウェアはツイン・ペダルMCD2などDWを中心に構成。自宅スタジオだからこそ可能な、こだわりのセッティングだ。

Profile●ドラムを始めたのは小学生の頃。新旧問わずアニメが好きで、アニソン系のライブ/レコーディングに数多く参加しているベテラン・ドラマー岩田ガンタ康彦や、山本真央樹のレッスンに通った時期もあるという。「アニメのテーマ曲やサントラにはスタジオ・ミュージシャンのすごい人が参加していることが多いので、クレジットをチェックするのも楽しみの1つです」。好きなバンドはtoe、té、ACIDMANなど。好きなドラマーは佐野康夫、柏倉隆史ほか。

アコースティックエンジニアリングとは?

株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

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