連載 STUDIO GREAT

河村“カースケ”智康

僕のドラムって“劣等感の塊”で
”できない”から”何とかしなきゃ”って
その繰り返しでこれまでやってきたという感じなんです
今でもそうかもしれない – 河村“カースケ”智康

世代を超え多くのリスナーの記憶に刻まれる数々のポップスに名演を残してきた“Studio Great”達。その足跡を本人の語りと共に紐解くこの連載、第16回目は、桑田佳祐、沢田研二、仲井戸麗市、吉田拓郎、徳永英明、松任谷由実、藤井フミヤ、福山雅治、氷室京介、そして椎名林檎、コブクロ、星野 源、Bank Band……などなど挙げればきりがないほど膨大なアーティストをサポートするまさに現代のStudio Great、河村“カースケ”智康の登場。

1960年・東京出身で、学生時代から主戦場は“バンド”。80年に“EAST WEST”でグランプリを獲りデビューを果たし80年代のバンド群雄割拠時代に白井貴子＆CRAZY BOYSをはじめ活躍の場を広げるも、その広がりの中で、それまで“バンド”1本でやってきたからこその苦悩があったという。今回は、カースケ氏の膨大なサポート・ワークを網羅することは到底できないが、80～90年代の苦悩をどのように克服し今に至るのかを90年代、00年代の音楽とドラムを取り巻く環境の変化と併せて、カースケ氏にお話しいただいた。

連載 人と楽器

mabanua［Ovall］

楽器とは”自分を律してくれるもの”
音楽家として、ドラマーとして
バランス感覚を試されている – mabanua

メンバー全員がプロデューサー、アレンジャー、プレイヤーとしての顔を持ち、今や日本の音楽シーンを表舞台と裏方、両方から支えるマルチ・プレイヤー集団＝Ovall。彼らが実に5年ぶりとなるアルバム『Still Water』を完成させた。今回の人と楽器は、そんなトリオ・バンドのドラマーであり、星野 源や米津玄師といったビッグ・アーティストを筆頭に、共同編曲やサポート、ビート・メイカーとして活躍するmabanuaの機材愛にフォーカス！　アナログとデジタルの両面で楽器を感じ、接するmabanuaならではの楽器観に迫る！

連載 DM Debut

小松謙太［ハルカミライ］
藤本夏樹［Tempalay］
NAGISA［TRiDENT］
原 汰輝［Cody・Lee(李)］
山近拓音［EYRIE］

本誌初インタビューのドラマーを紹介していく連載『DM Debut』。

今回は、国内のバンド・ドラマー5組をピックアップ。二度の日本武道館公演を成功させたハルカミライより小松謙太、独自のグルーヴィーなサウンドで支持を集め、大型フェスにも常連のTempalayを支える藤本夏樹、ガールズ・ロック・バンド＝TRiDENTでアグレッシヴなビートを放つNAGISA、楽曲の国境を越えたヒットをきっかけに破竹の勢いで活躍するCody・Lee(李)の原 汰輝、そして、鍵盤×ドラムによるインスト・バンド＝EYRIEの山近拓音。彼らのルーツに遡り、そのドラム観を紐解いていこう。