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アデルの最新作『30』をドラマー視点でチェック!
すでに発売されてから2週間以上が経っているが、アデル6年ぶりのオリジナル・アルバム『30』が好調で、イギリス、アメリカ共にチャート1位を獲得。特にアメリカでは100万枚を越えるセールスを記録し、これは昨年10月にリリースされたテイラー・スウィフトの『フォークロア』以来とのこと。
本作も過去のアルバム同様に、多彩なプロデューサー陣が参加しており、前作『25』でもタッグを組んだ凄腕、グレック・カースティンを中心に、カナダ出身のシンガー・ソングライターのトバイアス・ジェッソJr.やヒット映画の音楽を数多く手がけるルドウィグ・ゴランソン、そしてドラムを含め多彩な楽器を操るInfloなどが、アデルと共に独創的な音世界を構築している。
注目のドラマーは、代表作『21』にも参加し、歌心溢れるドラミングを繰り広げたクリス・デイヴが「My Little Love」、「Cry Your Heart Out」、「Oh My God」、「Woman like Me」、「Love Is a Game」の5曲でプレイ。それぞれでやはり個性溢れるアプローチを展開。曲ごとのドラムのミックス・バランスにも注目してみてほしい。なお「Love Is a Game」はパーカッションでの参加となっている。
その他、「Hold On」、「Love Is a Game」はImflo、「All Night Parking」はジョーイ・ペコラロ、「Can I Get It」はシェルバックという具合いに、それぞれの楽曲のプロデューサーがドラムとしてクレジットされている。
テイラーやロードを手がけるジャック・アントノフを筆頭に、近年はその世界観を演出するプロデューサーがすべての楽器を演奏するというケースも多く、今後のトレンドになっていく可能性も考えられるだろう。