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    試奏レポート【TAMA】Superstar Classic NEO-MOD Drum Kit

    • Photo:Takashi Yashima Review:Yusuke Nagano

    浅胴シェルを採用した
    Superstar Classicの新キット

    TAMAのオール・メイプル・シリーズ=Superstar Classicより、浅胴キットがリリース。Superstar Classic NEO-MODは、20″×10″バス・ドラム、12″×7″タム、14″×9″フロア・タムの3点セットで、明瞭なアタックと、浅胴ながら低音豊かで深みのあるトーンを実現したという。

    タム&フロア・タムが5mm、バス・ドラムが7mmと薄めに成型されたシェルはSuperstar Classicシリーズを踏襲。外巻きのプレス・フープの他、上位機種にも搭載されている機構を採用したタム・ホルダーやマウント・システム=Star MountSystemも装備している。

    コンパクト・キットならではの路上ライヴやカフェといった小規模ステージから、PA設備を使用したライヴ・ハウス演奏など、さまざまなシチュエーションに対応できるとのこと。

    Review

    座ったときに違和感のない口径
    薄胴かつ浅胴ながらローと音圧◎

    試奏に使用したのはパステル調のシーフォーム・グリーンというカラーでしたが、その明るくポップな色彩と、昔ながらの“Superstar”エンブレム、さらに高級感あるナチュラル・ラッカー仕上げのウッド・フープという組み合わせがとてもお洒落です。

    ドラムは全体が薄胴仕様ですが、口径は通常のサイズなので、座ったときにまったく違和感がありません。一番の特徴である20″×10″のバス・ドラムは、アタックが明確で、ローの成分を十分に確保した上で、バランス良く音圧がコントロールされていると思います。

    タム類は、メイプルの明るくキレの良い音色で、特有の弾力も感じられます。1.6mmという薄めのスティール・フープと、同じく薄めの6プライ・シェルとのバランスも良く、伸びやかで温もりのあるトーンが実に気持ちいいです。特に12”のタムはStar-Mount Systemを使用しているので、胴の薄さを感じさせずに非常にオープンに力強く鳴ってくれます。

    チューニング・レンジも広く、ハイ・ピッチ気味に調整してもローの成分がよく出るので、必要に応じてミュートなどを施すことで、多彩なサウンド・メイクが可能となるでしょう。

    省スペースの現場やストリートで力を発揮してくれるという浅胴のアドバンテージに加え、一般的なセットの演奏感にも近く、通常のライヴでの使用もまったく問題なしといった印象です。持ち運びの多いドラマーのメイン・キットとしての選択肢も十分に考えられると思います。

    • 上位機種であるStarclassicシリーズ譲りの薄胴メイプル・シェル。タム/フロア・タムは6プライ5mm厚、バス・ドラムは8プライ7mm厚に成型されている。

    GEAR SPEC

    CL30VS
    ¥99,000(税込)

    【シェル】メイプル[バス・ドラム:8プライ(7mm厚)、タム/フロア・タム:6プライ(5mm厚)]
    【サイズ】20″×10″BD(w/タム・ホルダー・マウント)、12″×7″TT、14″×9″FT
    【フープ】バス・ドラム:ウッドフープ、タム/フロア・タム:プレス・フープ(スティール/1.6mm厚)
    【付属品】シングル・タム・ホルダー
    【カラー】シーフォーム・グリーン(SFG)、モッド・ブルー・デュコ(MBD)、ホワイト・スモーク(WSM)

    製品ページ:https://www.tama.com/jp/products/drum_kits/superstar_classic_neomod_drumkit.html
    お問い合わせ:星野楽器販売(☎0561-89-6900)

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    リズム&ドラム・マガジン2020年7月号