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博士 山本拓矢が試した【2023年4月号】のNEW PRODUCTS!〜ZILDJIAN K Fat Hats〜
- Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]
- Photo:Takashi Yashima
AシリーズとKシリーズのいいとこ取り!
10年もの歳月をかけて完成したハイハット
ジルジャンのKシリーズに加わったFat Hatsは、10年もの歳月をかけて完成したハイハット・シンバル。
ダークなサウンドを引き出す大きめのハンマリングと、Aシリーズのような幅の広いレイジングによりAとK両方の良さを兼ね備え、温かさとブライトさが共存しているという。14と1/8″、15と1/8″というユニークなサイジングも特徴的(表記は14″/15″)。
Review
どんなスネアやシンバルともマッチする
これからのスタンダードになりうるハット
New Beatという、時代とジャンルを超えて、圧倒的に支持されているスタンダード・モデルを擁する同社は、他社に比べてハイハットのバリエーションを絞っており、発表時から注目していました。今回、ようやく試す機会に恵まれましたが、非常に良い印象です。
トップは薄すぎず、ボトムはしっかりとしていて、コントロール性が抜群に優れています。
ネーミング通りファットなサウンドで、硬くタイトなクリスピー系の音色を求める場合、候補は他にもありますが、ウェイトとシェイプのバランスにより、しっかりと踏み込んでもピッチの持ち上がりが少なめなので、対応可能な範囲は広いと言えます。
低めの帯域の倍音が豊かながら、キリッとした高域も同時に存在していて、どんなスネアやシンバルともマッチするでしょう。14″の汎用性は言わずもがな、15″もピッチの低さのわりに点がしっかりしていて、この2サイズでほとんどのレコーディングがこなせそうな気もします。これからのスタンダードになりうる楽器です。
製品ページ:HP
お問い合わせ:ヤマハミュージックジャパンお客様コミュニケーションセンターギター・ドラムご相談窓口(☎0570-056-808)