GEAR
UP
博士 山本拓矢が試した【2023年10月号】のNEW PRODUCTS!〜SABIAN 18″ AAX Rocktagon〜
- Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]
- Photo:Takashi Yashima
セイビアンのロクタゴンが
AAXシリーズより限定復活!
80年代にAAシリーズのエフェクト・ラインとして発売され、そのトラッシーかつ骨太なサウンドが根強い人気を得ていた八角形シンバル=ロクタゴンが、AAXシリーズで限定復活。
今回の復活により、ベルに磨きをかけないRAW BELL仕様にマイナーチェンジ。これにより素早い減衰とよりブライトな響きも備わっており、アクセントとパンチの効果がさらに増しているという。
Review
この形状でしか得られない
シンバル特有の音色の変化がしっかり残る
AAロクタゴンが廃番となって以来、久々の限定復活です。形状に由来する、独特なトラッシュ成分を含むトーンが、長きに渡って愛されてきましたが、このキャラクターは、所謂穴空きシンバルと共通する部分があり、そのポジションを奪われてしまったのでしょう。しかし、この形状でしか得られない反応があるので、この機会にあらためて確認していきましょう。
ポイントは、ショットの力加減に対しての振る舞いの違いです。穴空きシンバルは、音量は自然に変化しますが、音色の変化が少ないという性質があります。シンプルな操作感といってもいいでしょう。一方こちらは、音量の変化に対して、シンバル特有の音色の変化がしっかりと残っています。ベルもボウも実用的な音色で、引き出せる音色が豊富です。この性質の違いは、状況との兼ね合いによって、使いやすさの意味が異なるので、二者択一ではなく、併用にも大きな可能性があるシンバルです。
製品ページ:HP
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