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【試奏レポート】PEARL e/MERGE 22″ Bass Drum Kit

  • Review:Yusuke Nagano

22″×14″バス・ドラムを採用し
e/MERGEがよりリアルなルックスに!
アーティスト・キット・コレクションも内蔵

パールがKORGとの共同開発により完成させた電子ドラム=e/ MERGEの発売から3年。バス・ドラムに22″×14″のウッド・シェルを採用した見た目も本格的な“22″ Bass Drum Kit”が登場。ハードウェアはシンプルかつ馴染みのあるスタンドに変更され、クラッシュは2枚が標準装備に。

さらに昨年からスタートした、国内外のドラマー監修の追加音源コンテンツ=アーティスト・キット・コレクション(https://pearldrum.com/ja/support/firmware/emerge-artist-kit-collection)も内蔵され、よりその臨場感を楽しむことができるだろう。発売は7月を予定している。

Review

22″キックは視覚とタッチに違和感がない
イマジネーションを
ストレスなく再現してくれる

e/MERGEの新ラインナップは22″のキックを採用したことで、見た目の存在感がグッと上がった印象です。奏者の目線においても、ビーターが打面の中央に当たる視覚と、実際のタッチに違和感がなく、抜群の安定感と共に演奏に気持ちが乗ります。

シンプルなスタンド仕様になって、アコースティック感が強調されたハードウェアも扱いやすく、限られたスペースでの設置や、現場への持ち運びでも利点を発揮しそうです。

さらに国内外のドラマーのこだわりが反映された“アーティス ト・キット・コレクション”が、ユーザー・キットに8 種搭載。日本人ではTOSHI NAGAI、淳士、真矢などが名を連ねます。本人が実際に使用している音もあるそうで、それを所有できることも大きな魅力ですね。

肝心の演奏感ですが、スネアやタムは、実際に叩いた打音を検知して発音するWAVEトリガー・テクノロジーによって、豊かなダイナミクスと微妙なニュアンスを再現。ライドは、叩くエリアによってピッチが自然に変化するように設定されているなど、細部にまでこだわりが反映された豊かな表現力が心地良いです。

音圧の高いサウンドの品質も素晴らしく、今の時代の必需とも言える2クラッシュを標準装備した仕様も快適。リアルな自宅練習はもちろん、ライヴの現場でも叩き手のイマジネーションをストレスなく再現してくれるでしょう。

GEAR SPEC

EM-5422HB/SET
Open Price

【セット内容】音源モジュールMDL-1、22″アコースティック・バス・ ドラム、10″/12″/14″タム、14″スネア、14″ハイハット、15″クラッシュ×2、18″ライド、ハイハット・スタンド、シンバル・スタンド×3、スネア・スタンド、アダプター×3、タム・ホルダー×3、ペダル、ドラム・スローン、スティック【CPU】2【同時発音数】128【インスト数】700【ドラム・キット数】プリセット35、ユーザー50【エフェクト数】36【録音】WAV(PCM形式:44.1kHz、16bit、ステレオ)、最大合計12時間【メトロノーム】<テンポ>30-300、<拍子>1/2-24/2、1/4-24/4、1/8-24/8、1/8T-24/8T、1/16-24/16(T=3連符)、<音色数>10【接続端子】MASTER OUT L/MONO、R端子(標準フォン・ジャック、アンバランス)、DIRECT OUT 1~8端子(標準フォン・ジャック、アンバランス)、HEADPHONES OUT(ステレオ標準フォン・ジャック)、AUX IN(ステレオ・ミニ・フォン・ジャック)、TRIGGER IN端子(D-sub25ピン)、ACC INPUT端子×3(TOM4/ ACC1、ACC2、ACC3、TRS標準フォン・ジャック)、TO PC端子(USB B端子)、TO MEMORY DRIVE端子(USB A端子)、MIDI OUT端子【電源】ACアダプター(DC12V)

お問い合わせ:パール楽器製造株式会社 テクニカルサポート(☎047-450-1090)