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Stray Kidsのスタジアム公演を支えたドラマー、ジャマル・ムーアとは?|アリアナ・グランデのツアーも手がける凄腕のキャリアに迫る
- Photo by Jonathan @ JCKA/Special Thanks:Pearl
世界的人気を誇る韓国のボーイズ・グループ、Stray KidsがLIVE Blu-ray『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』を7月1日にリリースした。本作は2024年8月から2025年10月にかけて開催された、Stray Kids史上最大規模のワールド・ツアーから、2025年5月に開催された静岡・エコパスタジアム公演をパッケージした内容。「MOUNTAINS」からアンコールの「FAM」まで全31曲を完全収録している。
そんな大規模ツアーのサウンドを支えてきたのが、アメリカ出身のドラマー/プロデューサー、ジャマル・ムーア(Jamal Moore)。ステージで豪快にドラムを叩く姿が印象に残っているファンも多いのではないだろうか。そんなジャマルは、今年1月に開催された、世界最大級のドラム・メディア=Drumeoが主催する「Drumeo Awards 2025」で、「Pop Drummer of the Year」を受賞。今、世界的にも熱い注目を浴びている。ここでは彼のルーツ、そしてドラムの考え方などについて迫ってみたい。
数々のトップ・アーティストが
信頼を寄せる理由は
プロとしての細部へのこだわり
ジャマルは7歳で父親が牧師を務める教会でドラムを始め、18歳でゴスペル・シーンでキャリアをスタート。幼い頃から培った音楽性を土台に、ジャズ、R&B、ヒップホップ、ロックなど幅広いジャンルを吸収し、現在のプレイ・スタイルを築き上げたという。自身のインスタグラムの中では、インスピレーションを受けたドラマーとして、バディ・リッチ、デニス・チェンバース、ヴィニー・カリウタ、ヴァージル・ドナティ、ビリー・コブハム、トラヴィス・バーカー、アーロン・スピアーズの名前を綴っている。
ゴスペル・シーンを中心に活動していたジャマルだが、キャリアの転機になったのが、2008〜09年にかけて行われたバックストリート・ボーイズのツアーへの参加。それをきっかけに活動拠点をポピュラー・ミュージックへと移行。グレイソン・チャンス、コーディ・シンプソン、ナターシャ・ベディングフィールドとのツアーをはじめ、アッシャー、TLC、ケリー・ローランドらビッグ・ネーム達のサポートを務め、着実にスキルと経験を積み重ねてきた。
また、サポート以外でも自身のソロ活動にも精力的で、2019年にはソロ名義でアルバム『Voyager』を発表。Jamal Moore & Band Electrikというバンドでも活動を展開しており、2023年に『Bobs Cookout』をリリース。自身の活動としてはこのバンドをメインとしているようだ。
Webに公開されている「MIXTAPE 317」のインタビューでは、「さまざまなジャンルを学んだことが、自分の音楽的な語彙になった」、「価値のあるものは決して簡単には手に入らない」とドラムに対する考えを語っている。また、同じくWebに公開されている「God and Gigs」のインタビューでは、「キャリアを重ねるほど細部への意識が重要になる」とも話しており、テクニックだけでなく、音色やタイム、準備といった細部へのこだわりこそが、プロ・ドラマーとして重要だという考えを明かしている。
そんなジャマルを語る上で欠かせない存在が、2023年に逝去した名ドラマー、アーロン・スピアーズ。ジャマルはアーロンを「メンター(恩師)」と呼び、ゴスペル・シーンから世界規模のポップ・ツアーへ進むきっかけを与えてくれた恩人として紹介。転機となったバック・ストリート・ボーイズへのツアー参加もアーロンの後押しがあったそうで、現在の演奏や仕事への姿勢にも大きな影響を受けているという。そんなアーロンが長年サポートしていたアリアナ・グランデのツアーを、現在ジャマルが担当しているという点も、ドラマチックと言えるだろう。
Stray Kidsのライヴ・サポートを務めたのは、2024年からだそうで、公開されているドキュメンタリー映像でもジャマルの姿が確認できる。Stray Kidsのサポートについては「バンドのアイディアも受け入れてくれる現場」だと語り、「自分らしさを発揮しながらも、アーティストのヴィジョンを支えることができる」と、その魅力を「MIXTAPE 317」の取材で明かしている。
そんな彼が愛用する機材は、アコースティックとエレクトロニックを組み合わせたハイブリッド・セッティング。ドラムはDWを使っていたが、6月よりPearlのエンドーサーになったことを自身のSNSで発表。シンバルはZildjian、スティックはVic Firth、ヘッドはRemo、エレクトロニック・ドラムはRolandを使っている模様。新たな愛器となるPearlのドラムと共に、さらに活躍の場を広げることだろう。
Stray Kidsのステージを支えながら、自分らしさを発揮しているジャマル。7月1日発売されたLIVE Blu-ray「Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>」では、Stray Kidsの圧巻のパフォーマンスはもちろん、彼らを鼓舞するジャマル・ムーアのドラミングにもぜひ注目してみてほしい。
※ジャマル・ムーアのキャリアはRemo、Vic Firthのサイトから要約。本人の発言は「God and Gigs」、「MIXTAPE 317」のインタビューより引用・要約。

◉作品情報
『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』
¥8,800/ESXL-420(通常盤/初回仕様)
https://www.straykidsjapan.com/dominate_bd