DRUM KIT LIBRARY
UP
【Set Up】AKANE
- [BAND-MAID]
BAND-MAIDの最新EP「SCOOOOOP」&TVアニメでのモーション・アクトへの挑戦についてたっぷりと語っていただいたインタビューはこちらをチェック!
- Photo:Takashi Yashima
DRUM KIT
ヘヴィ・サウンドの核となる不動の相棒=TAMA Star Bubinga

メイド風衣装を身にまとい、テクニカルに放つハード・ロック・サウンドで国境を越えて支持を集めるBAND-MAID。TVアニメでのモーション・アクトへの挑戦や、大型フェスへの出演、YOSHIKI率いるTHE LAST ROCKSTARSやHYDEの公演でゲスト・アクトを務めるなど、結成10周年という節目を越えて目覚ましい活躍ぶりがを見せている彼女達が、最新EP「SCOOOOOP」をリリース。その収録曲をお披露目する「BAND-MAID. TOUR 2025」のFINAL ROUNDに向けたリハーサルの現場で、AKANEの最新セッティングをキャッチ!

高速フット・ワークを主体とする痛快なドラミングでBAND-MAIDのリズムの核を担うAKANEの相棒は、TAMAのStar Bubinga。レッド×ゴールド・ラメが煌びやかなカラーリングは、TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレーをイメージしてオーダーしたもの。キット構成は、1バス、オフセットで配置された2タム、1フロア・タムというシンプルかつ王道のロック・セッティング。打面ヘッドはすべてエヴァンスで、バス・ドラムはEMAD、タム類はミュートが備わったEC2Sクリアを装着。このキットを縦横無尽に操り、アグレッシヴなビートを放っている。

爆発力のあるビートを構成する機材として重要なスネア・ドラムは、2023年から導入されたチューブ・ラグ仕様のLudwigのブラック・ビューティー(14"×6.5")。ロー感とタイトなサウンドの両立を追求し、打面ヘッドは、オイル・フィルムを挟んだ2plyのHydraulicが張られていた。

AKANEのドラミングの特色でもある高速フット・ワークを支えているペダルは、長年愛用しているDW-9002。純正の2wayビーターのプラスティック面を使用し、パワフルなアタック感を演出。ジョイント・ロッドはPearlのZ-Link Universal Jointに換装されている。

フロア・タムにはジェル・ミュートを施した上で、余分な倍音をさらにカットするため、3本のレッグのうち1本のみ脚ゴムを外す工夫をしているのもAKANE流。ジルジャンで統一されたシンバル7点は左右のタム類を囲うように配置。奇数口径の9" FX Oriental Trash Splashと、19" K Custom Hybrid Trash Smashはヴォーカルの音域との被りを考慮して2023年から仲間入りしたモデルで、現在はすっかりお馴染みのラインナップとなっているようだ。

今回のセッティングで注目したいのは、新たに導入されたPorter & Davisのモニタリング・システム=BC2。バス・ドラムをヒットした際の振動を、スローンを通じて奏者に骨伝導で届ける仕組みになっており、自身のビートを聴覚以外でも捉えられることから、愛用する海外ドラマーが多いアイテムでもある。
また、イヤモニは、VISION EARSのカスタムIEM=VE3.2で、周囲の環境音やライヴ会場の空気感も聴き取ることができるよう、密閉型ではなくアンビエンス型に加工されているのもこだわりのポイント。

AKANEの使用スティックは、Wincentからリリースされている自身のシグネチャー・モデル。5Bの仕様を基本スペックとしており、重心はグリップ・エンド寄り。バンドのロゴやサイン、シンボル・マークがあしらわれている。
SET UP!
【Drum Kit】
TAMA
STAR Bubinga
22"×16"BD、10"×7"TT、12"×8"TT、16"×16"FT
【Snare Drum】
LUDWIG
Black Beauty 14"×6.5"
【Cymbals】(L→R)
ZILDJIAN
14" K HiHats、
18" A Custom Projection Crash、
9" FX Oriental Trash Splash、
20" K Custom Hybrid Ride、
19" K Custom Hybrid Trash Smash、
19" A Ultrahammered China

