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【MUSCLE WASA-BEAT!! feat.山葵[和楽器バンド]】#11−SiM「KiLLiNG ME」
叩いて!語る!
和楽器バンド山葵の“叩いてみた”ブログ!!
あの“山葵ブログ”がパワーアップして帰ってきた! その名も『MUSCLE WASA-BEAT!!』(マッスル・ワサビート)。山葵のYouTubeチャンネル「山葵ちゃんねる」とコラボし、原点でもある“叩いてみた”動画を新たに撮り下ろし、プレイについて解説! 第11回はSiMの「KiLLiNG ME」!! 今やパンク・キッズのみならず、SiMの代表曲として多くの叩いてみた動画が上げられているラウド・ロック・ナンバーを、山葵流アプローチでパワフルに叩ききります!! YES…
#11−SiM「KiLLiNG ME」
はいどーも、未だに御社と弊社はどっちがどっちだっけって一瞬なる、山葵です。
今回は久々に好きな楽曲カヴァー・シリーズをやってみました。
ラウドかつパワフルなこの曲を演奏する上で必要なことはただ1つ。
気合いで全力でぶっ叩け!以上!
ではまた!
……嘘です。ちゃんと解説します。
今回のようにものすごく骨太なサウンドの楽曲を演奏する際、ドラムもしっかり鳴らして楽曲にマッチするサウンドを出したいものです。
しっかり鳴らすと言っても、大きな音を出せばよい、というわけではありません。
大きな音を出そうとショット・スピードだけを上げても、タイコの胴が鳴りきらず、“バチッ”というヘッドのアタック音ばかりが強調された軽い音になってしまいがちです。
例えば、床上1mの高さからボールペンを落としてみて、その後床上10cmからスマホを落としてみてください。
スマホの方が太い衝突音がするかと思います。
落下速度としてはボールペンの方が速いはずですが、スマホの方が重いため太い音が鳴るのです。
スティックの重さはせいぜい40〜50gほどですが、成人男性ですと片腕は平均3〜4kgほどあると言われており、肩の重さを加えると7〜8kgにもなります。
タイコの打面に当たったとき、どちらが太い音がするかは言うまでもないでしょう。
腕の重さを伝えるコツの1つとして、肩を回すことを意識してみると良いでしょう。
イメージとしては、スティックを正面に構えた姿勢から、肩の後ろ側(トレーニー的に言うと三角筋後部)を横目で見るようなつもりで肩を回してみてください。
すると、スティックの先端が地面のほうに向いたかと思います。
この動きは支点が肩になるので、手首でスティックを振るよりもはるかに大きい質量が得られるかと思います。
これを利用してタイコを叩くことができると、しっかり楽器のシェルが鳴った、芯の太いサウンドが得られるでしょう。
余談ですが、この撮影で左のクラッシュシンバルが割れました。
パワー系ロック・ドラマーの悲しい性……。
いかがでしたか?
1年続いたこのコラムも次回でいよいよ最終回です。
最後もまた自分の大好きな楽曲をカヴァーして締め括りたいと思いますのでどうぞお楽しみに!
ではまた!
山葵が語る新作『ボカロ三昧2』はこちら!
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