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【#YAMAHASDFILE – Wood編 – 】YAMAHAの木胴スネア全種類を動画つきで紹介!!
- Review:Yusuke Nagano
- Video:Rhythm & Drums Magazine
今年の2月からYAMAHA Drumsとのコラボ企画として開始した“#YAMAHASDFILE“! YAMAHAのスネア・ドラム全種類を動画つきで紹介していくSNS限定企画がついに完結!! その総集編として、ここでは木胴シェルのスネア・ドラムをレビューと併せてまとめて紹介していきます! まずは以下の動画で木胴スネア全種類の試奏動画をピッチ別にチェック!!
#YAMAHASDFILE
– Wood編 – 木胴スネアを紹介!
■AMS1460 ■RBS1455
■LHS1455 ■RBS1480
■TMS1455 ■TMS1465
■SBS1455
■#YAMAHASDFILE Wood編 総評
AMS1460
Size:14″×6″
Shell:Maple+Wenge+Maple Hybrid(7ply)
メイプル特有の明るい響きに
硬い芯/弾力を加えた魅惑のサウンド
メイプルの中央に、強度の高いアフリカ原産の木材=ウェンジを挟み込んだAbsolute Hybrid Mapleのスネア・ドラム。メイプル特有の明るい響きに硬い芯が加わり、モチモチとした弾力に富んだサウンドが得られます。レンジも広く、かなりロー・ピッチでもツブ立ちが明確。6″という深さとのバランスも絶妙で、とても演奏がしやすいと感じます。スピ-ディーなヘッド交換と正確なチューニングを実現するフック・ラグ。スムーズで耐久性に優れたQタイプ・ストレイナーを装備。アルミ・ダイキャスト・フープによる軽快で切れ良いリム・ショットも魅力です。
(2020年2月7日 公開)
RBS1455
Size:14″×5.5″
Shell:Birch(6ply/6mm)
パワフルで切れの良いサウンド
多彩な音作りができるオールマイティな1台
YAMAHA Drumsの代名詞とも言えるRecording Customの5.5″スネア。ドラム・セットと同じ北米産バーチを100%採用したウッド・シェル仕様のこのスネアは、中低域が豊かなパワフルで切れの良いサウンドが魅力。倍音が整理されていて、チューニングがしやすいのも特筆すべきポイントです。ラグは同シリーズのメタル・シェルにも採用されているワンピース・ラグ。フープはスティール製の1.6mm厚で、オープン・リム・ショットの感触が硬すぎないのも良いですね。多彩な音作りが可能で、音楽性を選ばずに使えるオールマイティな1台。安定と安心感が抜群の“ヤマハ・クオリティ”です。
(2020年2月14日 公開)
LHS1455
Size:14″×5.5″
Shell:Oak+Phenolic Sheet+Oak Hybrid (7ply)
ハイブリッド仕様のオーク・シェルによる
パワーと切れ味の良いアタック感
昨年発表された新シリーズ=Live Custom Hybrid Oak。そのスネアもオーク・シェルに硬質の“フェノール・シート”を挟み込んだハイブリッド・シェル仕様。豊かな中低域が特徴のオーク・シェルに、さらにパワーと切れの良いアタック感が加味されています。どのレンジでも輪郭がはっきりした芯の太いツブ立ちが得られるのが魅力。ラグはシェルの振動を妨げずに、打面の響きを余すことなく伝えるアブソルート・ラグを採用。ストレイナーは高い安定性と操作性を実現するQタイプ。厚めの2.3mmのスティール製ダイナ・フープもサウンドを引き締めます。
(2020年2月21日 公開)
RBS1480
Size:14″×8″
Shell:Birch(6ply)
奥行きのあるサウンドを追求しつつ
レンジの広さとレスポンスの良さを実現
8″と超深胴仕様のRecording Custom。先に公開した5.5″のモデルと比較して倍音やサスティンが増強されて、体積の大きい8″ならではの奥行きが得られます。またスナッピーの深胴を意識させないシャープなレスポンスも特徴で、非常に演奏がしやすいと感じます。レンジもとても広く、ハイからローまで幅広い音作りが可能。特に動画でも紹介しているディープ・ロー・チューニングは、このスネアならではの音色であり、リム・ショットの高域も目立たなくなりますが、実にパワフルに鳴ってくれます。ラグはRecording Customの伝統でもあるハイテンション・ラグを搭載しています。
(2020年3月19日 公開)
TMS1455
Size:14″×5.5″
Shell:Maple(6ply)
華やかなサスティンが映える
アタック感と締まりのある明るいサウンド
アウターとインナーのプライに北米産メイプル、センター・プライに欧州産メイプルを使用したTour Customシリーズのスネア・ドラム。5.5″はいかにもメイプルらしい、明るくレスポンスの良いキャラクターで、華やかなサスティンの心地良さも印象的です。フープは2.3mm厚のスティール製のインバース・ダイナフープを採用。頂点が内側に湾曲した“内巻き”となっているのがポイントで、明確なアタック感と締まりのある音の芯、倍音のまとまりの良さに貢献。木目を生かしたサテン・フィニッシュの高級感も魅力となります。
(2020年7月3日 公開)
TMS1465
Size:14″×6.5″
Shell:Maple(6ply)
豊かな倍音やサスティンを生かした
太さや奥行きのある音色
6.5″は5.5″と同様に明るく華やかなキャラクターで、どのレンジにおいてもレスポンス良くパワフルに鳴ってくれます。特にロー・ピッチでの豊かな倍音やサスティンを生かした太さや奥行きのある音色はこのサイズならでは。ストレイナーはシンプルで使い勝手の良いPタイプ。バット部にもスナッピーの調整機能がついており、細かいアジャストも可能です。スナッピーはハイカーボン・スティール・ワイヤーの25本タイプ。ヘッドはレモのコーテッド・アンバサダーが装備された充実の仕様で、コスト・パフォーマンスの高さを感じさせます。
(2020年7月3日 公開)
SBS1455
Size:14″×5.5″
Shell:Birch(6ply)
バーチ特有の中低域豊かなサウンド
レスポンスが良さと明るさが魅力
YAMAHA伝統のバーチ材を100%使用した6プライのStage Custom。バーチ特有の中低域豊かなサウンドで、非常にレスポンスが良く、明るさも併せ持っています。ラグにはワンピース・ラグを搭載し、ハイ・チューニングや繊細な調整にも対応。ストレイナーはシンプルで使い勝手の良いB-9タイプ。1.5mm厚のトリプル・フランジ・フープによるふくよかな音色と、オープン・リム・ショットの硬すぎない感触も良好です。高品質のラッカー塗装のフィニッシュも美しく、信頼性と充実のサウンドが魅力の、コスト・パフォーマンスの高いモデルとなっています。
(2020年7月10日 公開)
総評 <#YAMAHASDFILE Wood編>
YAMAHAの伝統でもあるバーチと、ドラム材の王道的存在のメイプル。さらにオークを含むハイブリッド・シェルを2種類ラインナップし、幅広いサウンド・チョイスが可能なYAMAHAのウッド・シェル・スネア。どれも木胴特有の温かみと輪郭の明確な芯を併せ持っていて、シェルの個性を存分に発揮します。チューニングの決まりやすさは全機種に共通していますが、そのあたりからシェルやパーツの精度の高さが感じられます。往年のドラマーには懐かしさを覚えるであろう14”×8”の超深胴のRecording Customや、コスト・パフォーマンスに優れたStage Customの存在もラインナップに厚みを加えています。
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