SPECIAL

UP

ZOOM Q8n-4K meets ジョン・ロビンソン〜最高峰のハンディ・ビデオ・カメラで最高峰のサウンド&グルーヴを撮る!〜

  • Photo:Takashi Hoshino/Movie:Shigeki Azuma
  • Text:Yuichi Yamamoto(RCC Drum School)

“高音質&高画質”の映像を手軽に実現できるズームのハンディ・ビデオ・レコーダー=Qシリーズ。2021年末に発売されたQ8n-4Kは、4K画質対応で、ステージ照明にも強く、2系統のXLR入力を搭載。4トラック同時に録音が可能というフラッグシップ・モデルにふさわしい1台。今回は6月に来日した重鎮ドラマー、ジョン“JR”ロビンソンのレクチャー動画をQ8n-4Kのみで撮影! 最高峰のハンディ・ビデオ・レコーダーで最高峰のサウンド&グルーヴを捉えた!!

※本動画は4K画質でのご視聴をお薦めします。YouTubeプレイヤー下部の歯車アイコンから、画質を「2160p/4K」に変更してご視聴ください。

ドラム演奏動画の撮影に最適な機能を
搭載した最高峰のハンディ・ビデオ・レコーダー

ZOOM Q8n-4K

音楽に関わる人々の「こんな機材があったらいいな」をさまざまな製品で実現してくれる“ZOOM”。今回フィーチャーするハンディ・ビデオ・レコーダーの最高峰=“Q8n-4K”も、ドラム演奏動画の撮影に最適な機能が満載だ。

まず撮影画角の最大が150度とワイドなので、近距離からでもドラム・セット全景を収められるのが魅力。音は付属するステレオ・マイクで高品位に録音でき、さらには外部マイクを加えての4トラック同時録音・録画も可能となっている。ここではドラマガ2023年7月号で開催がアナウンスされた“誌上ドラム・コンテスト”(特設サイトはこちら)の作品作りも視野に入れての機能を紹介しよう。

① 本体のみでの撮影

後述するジョン“JR”ロビンソンの演奏を鮮明な画像とリアルな音で撮影したのがこのパターン。マイクは本体付属のみを使用。まずドラムを叩いて音割れしない録音レベルに調整し、あとは撮りたいシーンや撮影場所の状況に応じて画角や明るさを調整していく。

コンテスト用に使う場合、スピーカーから課題曲を鳴らしての一発録音もバランスがうまく取れればあり。よりクリアな音質を目指すならばドラム音のみ録音し、のちに課題曲とミックスして完成させよう。

本体上部に設置された付属のステレオ・マイク

② ドラム音と課題曲を同時にミックス

ドラムの録音/録画は前出の方法を使い、Q8n-4Kに備えられた入力端子経由で課題曲をライン録音すると、その場でクリアなミックスも可能。リハスタであれば課題曲を再生するスマホなどをミキサーに入力して再生し、ミキサーのライン出力からQ8n-4KのXLR入力端子へとステレオで送る。

スピーカーからは音を出さず、ドラマーはミキサーのヘッドフォン端子から曲を聴いて演奏。細かいレベル調整は試行錯誤を要するが、Q8n-4Kのみでクリアな音質の作品を完成させられる。

本体ボディには2系統のXLR入力端子を装備

③ 外部マイクを加えての4トラック録音

Q8n-4Kの大きな魅力は本体マイクに加えて2本のマイクを追加した4トラック同時録音。この仕様をドラム録りに応用すると、Q8n-4K本体をドラマー頭上にセットして上からのカメラ&オーバーヘッド・マイクとし、残りの2回線はキックとスネアのマイクとして使える。さらにそれらは個別のWAVファイルになるので、DAWに取り込んで課題曲と合わせての細かなミックスも可能となる。

【ジョン“JR”ロビンソンの映像の
見どころ/聴きどころ】

世界的大ヒット曲の数々を支えてきたレジェンド・ドラマー、ジョン“JR”ロビンソンが、来日公演の本番前にグルーヴ・メイクやダイナミクスについてのショート・レクチャーをしてくれた。

その撮影に使ったのは“右斜め前”“正面”“左横”にセットされた3台のQ8n-4K。録画ではプリセットの中から“CONCERT LIGHT”というコンサート照明に適したシーンに統一。録音では正面カメラのレベルをドラムの音量に、右前のカメラはトークのレベルに合わせて収録し、その3台の映像と音声データを編集してある。

Q8n-4Kで収録した素材だけでこのクオリティの映像が作れるというのは便利。特にジョンの爆音から繊細なゴースト・ノートまでの幅広いダイナミクスを余すところなく録音できているというのは素晴らしい。

グルーヴの核となるハイハット&スネアのをねらって右斜め前に設置。トークの音声はこちらを使用。
全体の動きを捉えるべく正面に設置したQ8n-4K。ドラムの音声はこちらを使用している。
バス・ドラムの操作する足の動きをねらって左横にQ8n-4Kを設置。ヒール・アップで踏むシーンを撮影!

ジョンのレクチャーは動画の演奏とコメントがすべて。“ロボットvsJR”的な比較を見せてくれるシーンでは、ジョンの演じるロボット・ドラマーもカッコ良く思えてしまうのだが、そこから自分のスタイルへと変化させての躍動感はまさに彼のグルーヴ。

「1、3拍目はジャスト、2、4拍目は少し後ろに引っ張る」と本人自らが分析するタイミングが常に意識しているのか? それとも彼の自然な演奏の結果がそうなのか?……は気になるところだ。

またオープン・リム・ショットやアップ・ストロークも含めた音色、ダイナミクスの話も興味深い。バック・ビートをオープン・リム・ショットでビシッと叩き込む奏法が主流だが、今一度ジョンの考え方も参考にすべきであろう。

そして“オッ!?”と思ったのは彼のフット・ワーク。ヒール・ダウンで演奏するドラマーの代名詞みたいな存在であったジョンが、現在は普通にヒール・アップを交えている。古くから彼のプレイを見てきた方はこんなところも注目してみると楽しめるはずだ。

ZOOM Q8n-4Kの詳細はこちら→HP

ジョン“JR”ロビンソンがZOOMを語る!

僕はずっとZOOMのカメラを愛用しているんだ。もう8〜9年になるかな。エンドースメントやサポートの面でもZOOMにはとても良くしてもらっている。僕の自宅スタジオには、至るところにZOOMのカメラを設置していて、それらはビデオ・コントローラーに接続されている。“6番カメラをオンにして……おっと、ドラムも叩かなきゃ……”みたいな感じでやっていて、もっとたくさん手が欲しいくらいだよ(笑)。まぁそんなわけで、ZOOMは素晴らしい技術でアーティストの要望に応えてくれる。僕らのようなアーティストのみならず一般のユーザーにもね。使い方も全然難しくないし、それでいて品質はずば抜けて良い。ZOOMにはいつも感謝しているよ!