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    UFiP Percussion & Cymbal Product Review(Report:TAKAFUMI)

    • Review:TAKAFUMI
    • Photo:Takashi Yashima

    1931年の創業以来、トラディショナルなサウンドはもちろん、ユニークかつアイディア溢れるモデルなど、オリジナリティに満ちた製品を発表し続けている、イタリアの老舗シンバル・メーカー=UFiP。ここではパーカッションYouTuberのTAKAFUMIが注目のパーカッション関連製品をレポートします! ドラム博士=山本拓矢が試したClassシリーズとNaturalシリーズのレビューも併せてチェックを!

    THREE BELL

    ミステリアスで複雑な芳醇さを持った響き方
    神秘的な雰囲気、魅惑的な効果を出したいときにうってつけ

    THREE BELL

    いわゆる標準的なベルを名前の通り3つ吊るしたものですが、UFiPならではの澄んだ響きと余韻の長さが特徴的で、一発キーンと鳴らしただけでその場の空気感が一変するかのようです。3つの音程感は少しだけ不協和かつ魅惑的なバランスとなっており、美しいだけでなく、ミステリアスで複雑な芳醇さを持った響き方をしています。

    使いどころとしてはアンビエント、現代音楽、劇伴、効果音など、神秘的な雰囲気、魅惑的な効果を出したいときにうってつけだと思います。持ち運びとセッティングのしやすさからベルツリーのコンパクト版として扱っても良いかと思います。ピンポイントなベル・トーンなら十分役割を担えるのではないでしょうか。

    THREE DISC

    音程感がマイナー調で妖しげな雰囲気
    THREE BELLと2つセットで持っておきたい

    THREE DISC

    こちらはフィンガー・シンバルのようなディスクを3枚吊るしたものです。THREE BELLとの使いどころとしては、同じカテゴリのエフェクト系アイテムですが、こちらは音程感がマイナー調でより妖しげな雰囲気、摩訶不思議さがあります。1枚だけ鳴らしても良いですし、複数同時に鳴らすと妖しい共鳴が響きます。民族音楽、特にオリエンタルな音楽の中でキラッとさせたい場合は最適ですね。

    個人的にUFiPのパーカッション製品は単体で使うよりも複数組み合わせて使ったときに効果が最大化すると思っていて、このTHREE DISCとTHREE BELLは2つセットで持っておきたいですね。シチュエーションで使い分けたり、2種を交互に鳴らしたり、同時に鳴らして共鳴させたりするとぐっと表現の幅が広がると思います。

    SIX TREE

    ビーターで軽く撫でると優しいきらめき音
    強めにアタックすると“キーン”という鋭い高音

    SIX TREE

    同じサイズのディスクが6枚連なったもので、THREE BELLやTHREE DISCに比べて音域が高め。ビーターで軽く撫でると“チリーン”という優しいきらめき音が出せて、強めにアタックすると刀と刀を撃ち合ったような“キーン”という鋭い高音が出ます。

    UFiPのパーカッション・シリーズでは比較的クセが少なめの素直なエフェクトという印象で、キラッとしたアクセントを入れたいシチュエーションなら音楽に関わらずだいたいハマると思います。手で鳴らす場合はディスクの間隔を少し狭める調整をする必要がありますね。基本的にはビーター使用推奨です。

    SNARE PLATE S / M / L

    綺麗な音色が良い存在感を発揮している
    単体でも組み合わせて音程差をつけて使っても

    SNARE PLATE(S)
    SNARE PLATE(M)
    SNARE PLATE(L)

    プレート状のシンバルが3枚重なっており、“ジャ!”というアタック音。手で叩いても鳴らせます。ボルトで締め具合いを調整することが可能で、一般的なスタック・シンバルやクラッシャーと比較すると、まず圧倒的に音色が綺麗ですね。重ねシンバルということで音が濁るは濁るのですが、決して汚い音色にならずに良い存在感を発揮しています。

    S、M、Lサイズと3種類ありますが、スネアでいうとハイ・ピッチ、ミディアム・ピッチ、ロー・ピッチみたいな位置づけで、それぞれ単体で刻みにも使えますし、2〜3種組み合わせると綺麗な音程差が生まれるので、アゴゴのような音程感のあるリズム/フレーズを作ることもできます。ボルトを緩めにすれば“ジュッ!”と電子的なエフェクト音にも聴こえるので、エレクトロ、ヒップホップなどの打ち込み音楽を人力で再現するのにも使えると思いますよ。

    ハイハットやタンバリン、クラップとも違ったカラーがあるので、既存にはないこれからの新しい音楽に取り入れて面白いものが生み出せるポテンシャルがあるなと感じました。

    THREE BELL / TREE DISC / SIX TREEの試奏動画
    SNARE PLATE S / M / L試奏動画

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