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    ドラムの演奏技術や知識を評価/判定するトップ・プロ監修の”ロックドラム検定”!

    • Text:Isao Nishimoto

    “ロックドラム検定”をご存知だろうか。

    近年“○○検定”という形でときどき見かけるクイズ企画の類とはまったく違う。2023年にスタートした”ロックドラム検定”は、ドラムの演奏技術や知識に対して10級~1級の認定を行うもの。監修にTOSHI NAGAI、城戸紘志、神田リョウ、特別顧問に高橋まことが名前を連ねており、日本が誇るトップ・プロが監修を手がけている点も内容の確かさを裏づけている。

    “ロックドラム検定”監修ドラマー

    TOSHI NAGAI
    城戸紘志
    神田リョウ
    高橋まこと(特別顧問)
     成相悠一(ロックドラム検定主宰/エサソンドラムスクール代表)

    審査項目と基準は、それぞれの級に対して細かく定められている。例えば、10級は初心者/未経験者を対象にパワー、リズム、バランスなど5項目で判定。9級は8分音符のウラ拍と16分音符がコントロールできているか、8級は3連符や16分音符のウラ拍がコントロールできているかを評価。7級では審査項目が増え、チェンジアップと手足のコンビネーションの技術を評価する……といった具合いだ(詳しくは”ロックドラム検定”のWebサイトを参照/こちら)。

    上級に進むほど、テクニックに加えて表現力やアイディアなども問われるようになり、単なるランキングではなくドラマーとしてのスキルを客観的な視点で正しく定量化しようという姿勢がうかがえる。

    10級~3級は動画審査(24時間365日受付)、2級と1級は監修ドラマーによる対面実技審査が行われる(東京都内で年1回開催予定)。10級~6級は飛び級も可能で、5級以上はその前の級に合格していることが受験の条件となる。合格者には各級の認定証が授与される他、ロックドラム検定のWebサイトに名前を掲載(希望者のみ)。さらに、1級認定ドラマーは提携音楽事務所などから優先的に仕事を得ることができるという。

    そんな”ロックドラム検定”の対象者を、運営は以下のように想定している。

    ・ドラム指導者として技術力の証明が欲しい方
    ・ドラマーとして仕事を増やしたい方
    ・新しい目標、ドラムを再開するきっかけにしたい方
    ・自分のレベルがどれぐらいなのか知りたい方
    ・ドラマー同士のコミュニティに入りたい方

    ドラムで食べていきたい人には仕事に生かせる資格試験として機能し、趣味で取り組んでいる人には背中を押してくれる励みとなる。”ロックドラム検定”を主宰する成相悠一氏(エサソンドラムスクール代表)は、検定の意義を「明確な目標を作りそれに向かっていくことで、音楽をより楽しむことができ、技術向上にも役立ちます!」と説明する。

    これからドラムを始める方や、ドラムを叩く事が当たり前になった方も、様々な現状の再確認やレベルを知るわかりやすい基準としてロックドラム検定をご活用ください」。

    “ロックドラム検定”のWebサイトでは、検定の流れ、申し込み方法、料金などの詳細と、監修/特別顧問ドラマーのコメントを見ることができる。まだスタートしたばかりの検定だが、今後どのように活用されていくか注目したい。