プランのご案内

SPECIAL

UP

イチ押し製品を試打できる“楽園”! ドラパラ展示ブース・レポート【ドラマーズ・パラダイス2025 in 大阪】

  • 取材/文/撮影:編集部 写真提供:ドラマーズ・パラダイス2025実行委員会

Report ◼️ホール・イベント ◼️セミナー/デモンストレーション ◼️展示ブース

イチ押し製品をその場で試打できる
ドラマーズ・パラダイスの目玉!
参加ブランドの展示ブースをレポート

こちらのページでは、ドラパラ2025の目玉である、出展ブランドの各ブースの模様をレポート。多彩な製品が一堂に会し、いろいろな楽器を叩き比べることができるドラマーの楽園は、今回も大盛況!

Booth Report メーカーイチ押し製品

〜コンセプト・ルーム〜

ドラパラ参加メーカーすべての電子ドラムが一堂に介したエレドラ・ルーム。パールのe/MERGEシリーズ、YamahaのDTXシリーズ、ジルジャンのALCHEM-E、ATVのaDrums artist、RolandのVAD706、DWeが展示され、ドラム・イベントらしからぬ静粛性の中、アツい試奏が繰り広げられていた。

各メーカーのシンバルが所狭しと並べられていたシンバル・ルーム。ルームと言いつつ、ブース前の廊下にまで数々のモデルがズラリ。まさにシンバル天国といった様相で、どれを試奏するか、どれとどれを比較しようかなど、非常に贅沢な空間だったように思う。

ドラパラ初の試み、パーカッション・ルームでは、その名の通りメーカーの垣根を超えた打楽器の数々を展示。パールやナタール、シュラグベルグ、ラ・ローザ・パーカッションなど、各社のコンガやボンゴ、カホン、ジェンベ、パンデイロ、ティンバレスをはじめ、セミナーで注目を浴びたマイネルのSonic Energyも体験できた。

〜メーカー/代理店別出展ブース〜

ATV

アコースティック・ドラムのルックスをいち早く取り入れていた電子ドラム・メーカー、ATVは、自宅練習に最適なEXSシリーズからフラッグシップのaDrums artistまで幅広く展示。キックドラム、スネアドラム、2シンバルというミニマムな試奏機も用意されていたが、高品質の音源とパッドの打感を試すには十分な構成だったように思う。

&C Store

割れシンバルをアクセサリーに加工し販売する&C Storeも注目を集めた。定番商品とも言えるピック型のチャームが施されたネックレスをはじめ、シュシュやキーホルダーなど、ドラマー以外でも心惹かれる魅力的なアクセサリーが並んでいた。

British Drum Co.AGEAN(株式会社エレクトリ)

看板ブランドのBritish Drum Co.とAGEANシンバルを展示していたエレクトリのブース。Britishでは同社を代表するLegendシリーズのキットに、コパー・メッキのブラス・シェルが特徴のFirebirdスネアをセット。AGEANとのマッチングを楽しむ来場者が続出した。

CANOPUS

カノウプスのブースで一際目を惹いたのは豪華なゼルコバ・キット! 木目に金粉を施した金蘭、銀粉をあしらった銀襴は展示位置も相まってよりいっそう神々しい印象を与える。試奏機は海外でも定評のあるYaiba IIや、Session Kitの小口径SK-16Sが用意されていた。スネアは先日発表されたコスパ・モデル=Session Superiorが前面に押し出されていた。

omete cymbals(DDD Custom Shop)

新進のドラム・ショップ、DDDカスタム・ショップは正規輸入代理を務める中国のometeシンバルを所狭しとディスプレイ。コスト・パフォーマンスにも優れ、サウンドと価格に驚く来場者も多かったようだ。

Drum Builders Meeting

ドラパラ随一の広さを誇る101ルームには、国内に工房を構える7組のブランドが“Drum Builders Meeting”と称して合同展示。

■emjmod

プロにも愛用者が増えつつある大阪のハンドメイド・シンバル・メーカー=emjmod。10″の異素材を組み合わせたDigital Closed Hatsやトレンドをemjmod流に解釈したハンド・クラップ系スタックなど、個性豊かなモデルが目を惹く。

■haru drum

愛知で極浅のパンケーキ・スネアをメインに制作しているharu drumも入り口付近で来場者をお出迎え。深さは2.3インチというサイズながら音量感やヌケ感も見た目以上で、試奏者を驚かせていた。

■Inami Custom Drums

愛知県発のハンドメイド・ドラム=ICD(INAMI CUSTOM DRUM)はさまざまな木材のスネア・ドラムを展示。神代欅やローズウッド、パドゥークなどの希少材のステイヴ・シェルは、サウンドもさることながら丁寧な職人技も見逃せない。

■北山トライアングル

NorthVillage Drumの隣には国内外から評価される北山トライアングルが出展。左の奇抜なトライアングルは古楽器を再現した逸品なのだそう。

■M drums

プロの現場にも投入され注目を集める宮崎県のハンドクラフト・メーカー=M drums。贅沢なくり抜きシェルを使用したドラム・セットやスネア・ドラムがズラリ。多くの来場者がそのサウンドを確かめていた。

■NorthVillage Drum

入り口付近にはドラム・テックとして活動する北村優一が立ち上げたNorthVillage Drumが展示。写真右の、メイプル&ガム・シェルの上下に0.2mmのブラス・シートを巻いたという個性的な1台が注目を集めていた。

■riddim

昨年札幌に工房を移した国内カスタム・ドラム・メーカーの雄、riddimも大阪に遠征。1台1台フィニッシュまで丁寧に手作業で作られたキットやスネアが並ぶ。

Drummers Top Team|Cymbalsmith HYH|elbow stick(株式会社ナイスカンパニー)

ナイスカンパニーのブースではMASUO率いるDrummers Top Teamの製品やメイド・イン・ジャパンのスティック・ブランド=elbow stick、そして最近輸入代理を始めた韓国のCymbalsmith HYHを展示。

Gretsch|MEINL|EVANS(株式会社キョーリツコーポレーション)

グレッチ、マイネル、エヴァンスの輸入代理を務めるキョーリツコーポレーションのブース。グレッチのUSAカスタム2セットには、ロック・キットとジャズ・キットでまったく音色の異なるマイネル・シンバルがそれぞれセッティングされていた。レナウン・シリーズにはエヴァンスの小音量ヘッド&シンバルのdB Oneがセットされており、その性能で来場者を驚かせていた。

KORG

KORGではハイエンド・サンプラー・ドラム&パーカッション・パッドのMPS-10とSAKAE OSAKA HERITAGE製品を展示。中でもフィニッシュ・バリエーションの豊富さが一目でわかるディスプレイは圧巻! スネアも10台以上用意され、ドラパラ2025随一の試奏ラインナップであった。

LUDWIG|Istanbul Agop|Istanbul Mehmet|Bosphorus|Innovative Percussion(野中貿易株式会社

野中貿易ではイスタンブール・アゴップ&メメット、ボスフォラスのシンバル、イノベイティブ・パーカッションのスティック、ラディック・ドラムを出展。ラディックでは、近年人気が高まってきているニューソニックや昨年クラシック・オークに加わった新色=ブルー・バースト、さらにスネア・ドラムの定番モデルが展示。

イスタンブール・アゴップ&メメット、ボスフォラス・コーナーでは同社を代表するモデルやイチオシ製品が集結。23″アゴップ・シグネチャー・ライドや22″トラディショナル・オリジナル・ライド、17″マスター・ヴィンテージ・クラッシュなどが展示されていた。イノベイティブ・パーカッション・コーナーにはスティックをはじめブラシ、ロッズの他、ビーターといった小物もズラリ。机いっぱいのスティックがラインナップの多さを物語っている。

MAPEX|Wincent|ROHEMA|Awowo|Gravity|XINY|MiniMax Stool(ワタナベ楽器店)

関西を中心に展開する楽器店=ワタナベ楽器店が初出展したことも、大阪開催での大きなトピックだろう。ウィンセントやロヘマのスティック&アクセサリーから、Awowoのコンパクト電子ドラム(mini JUN MS321)など独創的な取扱商品が並ぶ。MAPEXはスネア・ドラム購入でケースが付属するなど、ドラパラならではの魅力的な特典も。また、Gravity、XINY、MiniMax Stoolなど、オリジナル・ブランドの小物/アクセサリー類も豊富に取り揃えられており、特にGravity社のタブレット・ホルダーがプロ/アマチュア問わず人気だった。

Mokison Drum School

八田頼樹氏が主宰するドラム・スクール、Mokison Drum Schoolがドラパラに初出展! Yamaha EAD10での高音質動画撮影のノウハウが学べるブースとなっており、撮影用に用意された機材は、昨年FUYUがソロツアーで実際に使用したもの(破損防止のため、シンバルとドラム・ヘッドは八田所有の物に変更)! アーティスト使用機材を個室で試奏、独り占めできるという貴重な機会だった。

Pearl|SABIAN(パール楽器製造株式会社)

パールではこの春の新製品 Decade Maple Artisanシリーズから、Masters Maple/GumやReference Oneといったプロ仕様のセットまで5台ものドラム・セットを展示。マッチングするセイビアンのシンバルも種類豊富なラインナップで、常に試奏者が絶えなかった印象だ。スネア・ドラムは同社のラックシステムを駆使し、壁から“生える”ようなディスプレイが一際目をひいていた。

RolandDWPDP(ローランド株式会社)

RolandではV-Drums Acoustic Designのバスドラムの踏み心地を体験できる実機を展示。アコースティック・ドラムではDWのコレクターズ・メイプルやリーズナブルなデザイン・シリーズを用意。PDPはビギナーにお勧めだという、ポプラ・シェルをフィーチャーしたCenter Stageシリーズを試すことができた。

SONOR|Koide Cymbals(コマキ通商株式会社)

今年150周年を迎え注目を集めるソナーが展示されていたコマキ通商のブース。ドラパラではフラッグシップのSQ2とマーカス・ギルモアが5月の来日で実際に使用したヴィンテージ・シリーズのキット、そしてKompressorシリーズやPHONIC、ベニー・グレブ・シグネチャー(ブラス)といった定番スネアを展示。

小出シンバルは全体の半分ほどをレイジングした“Half Turk”仕様と大ぶりなハンマリングが特徴の新製品=Dシリーズをいち早く披露。また、めずらしいB22を使用し、従来の小出ロゴを大胆にアップデートしたEolianシリーズも試奏が可能ということもあり、多くのドラマーが詰めかけていた。

TAMA

TAMAは昨年発表された50周年記念モデルのスネアや同社の顔とも言えるStarclassic、限定Vermilion Bosse Fonce FadeカラーのStarclassic Walnut/Birch Bosse Fonce Outer PlyキットやVivid Collection Stick bagなど、見た目も鮮やかな製品も展示。発売後も話題となっているMirror Rodも存分に試すことができたのは来場者にとってありがたかっただろう。

Yamaha

YamahaとNATAL合わせて5台もの試奏機が用意されていたYamahaブース。Recording Customのツーバス・セッティングやLive Custom Hybrid Oak、Tour Customのコンパクト・キット、NATALでは定番のWalnut Originalやヴィンテージ・ライクなZenithキットが展示されており、それぞれにマッチングされたジルジャン・シンバルをセット。同社が取り扱う製品の魅力を再確認できるラインナップであった。