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    新生活からエレドラ・デビュー! 5〜6万円で買えるエントリー・モデル活用術!! feat. Roland TD-02K

    • 文:長野祐亮/撮影:星野 俊

    2023年も早くも3ヵ月が経ち、もうすぐ新生活がスタートする4月へと突入。高校/大学入学をきっかけにドラムを始めてみたいと思っている人もきっと多いはず。そんな“ドラマー・デビュー”を考えているビギナーの頼もしい味方になってくれるのが電子ドラム! ここではVドラム・シリーズを展開するローランドが1月に発表した新たなエントリー・モデル=TD-02Kにフォーカスし、その活用術を紹介していこう!

    Ⅰ. Roland TD-02Kのココがすごい!

    Roland TD-02K/オープン価格(市場実勢価格:¥50,000〜51,000)

    ❶ドラム・サウンド・モジュール TD-02 ❷スネア・ドラム PD-4 ❸タム PD-4 ❹ハイハット CY-5 ❺クラッシュ CY-5 ❻ライド CY-5 ❼キック KT-1 ❽ハイハット・コントロールペダル FD-1

    洗練されたデザインを誇る本格モデル

    1月末に発売されたばかりのVドラムの新シリーズ、TD-02シリーズは本格的なサウンドと演奏性、そして静粛性の高さを手頃な価格で実現したエントリー・モデルです。ラインナップはTD-02KとTD-02KVの2タイプ。今回紹介するTD-02Kは、シンプルな3脚タイプのラック仕様で、省スペースでのセッティングや、小さいお子さんに合わせた高さ調整も簡単。

    パッド類は白を基調とした洗練されたデザインで、タムとスネアのパッドは共通。弾力に富んだラバー素材を採用したリアルな打感と静粛性を実現。シンバル類は、自然な揺れを感じさせる適度なしなりを含む構造で、エッジとボウの叩き分けで、2種類の音色を奏でることができます。そしてライドとクラッシュは、どちらもエッジを手で掴んで余韻を止めるチョーク奏法にも対応します。

    TD-02KV/オープン価格(市場実勢価格:¥65,000〜66,000)

    一方のTD-02KVは4脚タイプのラック仕様で、幅広いセッティングが可能なモデル。スネアの打面にはメッシュ・ヘッドのPDX-8を装備し、ヘッドとリムを叩き分けるリアルな演奏性も加わります。バス・ドラムに関しては、どちらもビーターレス・タイプのペダルを採用。打面をヒットする際の衝撃がないため、防振と消音効果を飛躍的に高めています。また後々フット・ペダルを使った練習にアップ・グレードしたい場合は、別売りのキック・パッドとフット・ペダルを購入すれば変更可能です。

    両モデル共に低振動設計のキック・ペダルを採用
    TD-02KVのスネア・パッドはメッシュ・ヘッド仕様

    ディスプレイつきで直感操作できる最新モジュール

    TD-02

    電子ドラムの“心臓部”とも言える音源モジュール。TD-02は新たに開発されたもので、解像度の高い臨場感のある音色が魅力。小型でありながら視認性に優れたLCDディスプレイとアイコンつきボタンで、機械に詳しくない人でも直感的に操作することができます。音色もナチュラルなものから、ロック、ジャズ、パーカッション系など、多彩なジャンルに対応したプリセット・キットが16種類も内蔵。スマホなどのデバイスと接続し、お気に入りの音楽を鳴らしながら一緒に演奏したり、レッスン動画を見ながら練習することができます。

    TD-02とBluetoothでワイヤレス接続できるBT-DUAL

    その方法としてステレオ・ミニケーブルを使った有線接続もありますが、オススメは別売りのアダプター、BT-DUALを介してBluetoothでワイヤレス接続する方式。そしてテンポ・キープやタイミングの精度などのスキル・アップに役立つコーチ・モードも充実。こちらは次ページで詳しく解説します。

    ビギナーにオススメのセッティング

    約12kgと軽量でコンパクトな3脚タイプのラックを採用しているTD-02Kだが、アコースティック・ドラムを想定したセッティングも十分に可能。サイズは1000×1100×1150mm(幅×奥行き×高さ/椅子を含む)で、3脚は開く幅を1m以内に収めている。本物のヘッド(皮)を打面に乗せた写真を配置の参考にしてほしい。また、ハイハットはパッドの真下にペダルを置くこともポイント。

    ▶︎次ページ TD-02のコーチ・モード活用術