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    新生活からエレドラ・デビュー! 5〜6万円で買えるエントリー・モデル活用術!! feat. Yamaha DTX 402KS

    • 文:長野祐亮/撮影:星野 俊

    2023年も早くも3ヵ月が経ち、もうすぐ新生活がスタートする4月へと突入。高校/大学入学をきっかけにドラムを始めてみたいと思っている人もきっと多いはず。そんな“ドラマー・デビュー”を考えているビギナーの頼もしい味方になってくれるのが電子ドラム! ここではYamahaの電子ドラム=DTXシリーズのエントリー・モデル、DTX402シリーズの中から402KSに焦点を当て、その活用方法を解説していこう!

    Ⅰ. Yamaha DTX402KSのココがすごい!

    Yamaha DTX402KS:¥60,500(希望小売価格)

    ❶ドラム・トリガー・モジュール ❷スネア・ドラム 7.5″ ラバー・パッド ❸タム 7.5″ ラバー・パッド ❹ハイハット ❺クラッシュ ❻ライド ❼キック・ユニット KU100 ❽ハイハット・コントローラー HH40 ドラム・スツール DS550U付属

    幅広い選択肢を持った初心者に優しい設計

    Yamahaのエントリー・モデル、DTX402KSは、パーツがブラックで統一された精悍なルックスが特徴。ラックは安定感のある4脚タイプで、コンパクトでありながら幅広いセッティングに対応できるように設計されています。また新品で到着した箱を開封すると、タム類のパッドがラックに装着された状態で収納されており、初心者でも迷うことなく組み立てられる点もポイントです。パッド類はスネアとタムが共通。程良い硬さの、リバウンド感が心地良いラバー素材で、静粛性を保ちながら、ヒットの瞬間の感触も手に鮮明に感じられます。

    シンバル類は、ライドに関しては叩く強さに応じて、2種類の音色を使い分けられる設計。クラッシュは余韻を手で止めるチョーク奏法にも対応しています。バス・ドラムとハイハットには、ビーター・レスで静粛性の高いペダルが採用されていますが、実際のフット・ペダルを使って練習できる場合は、キック・パッドがアップ・グレードされたDTX432KSなども用意されています。

    DTX432KS/希望小売価格: 71,500 円

    豊富なトレーニング機能を搭載した音源モジュール

    Yamahaのアコースティック・ドラムをサンプリングし、リアルで高品質なサウンドが魅力のDTX402KSの音源モジュール。ディスプレイが省略されているのも特徴ですが、機能的に配置されたオレンジ色に点滅するシリコン製のキー(ボタン)を押すだけで、基本的な操作が行えるように工夫されています。音声ガイドで情報を伝えてくれる仕組みもあり、例えばメトロノームのテンポなどは、数字が割り振られたキーの点滅(♩=95ならば9と5のボタンが順番に光る)に加えて、音声ガイドで数字を読み上げてくれます。

    モジュール内には287ものドラム/パーカッションの音色が搭載。それを組み合わせた10種類のプリセット・キットには、個別にキーが割り振られていて、キット名のキーを押すだけで簡単に切り替えが可能。これらのキットの音色は好みに併せて編集/上書き保存することができます。またロック、ジャズ、ラテンなど、さまざまなジャンルの練習曲が10曲内蔵されており、トレーニング機能と連動。初心者でも段階的に曲を仕上げられるように工夫されています。その他にもスマホなどのデバイスに入っている曲を、ステレオ・ミニケーブルで接続して演奏を楽しむこともできます。また、10種類の豊富なトレーニング機能が搭載されており、これらの具体的な使い方は次ページで紹介しますので、ぜひ!

    10種類の音楽ジャンルに対応

    ビギナーにオススメのセッティング

    ラックは4脚タイプながら、開き具合いは1m以内とコンパクト設計。左右の脚を折りたためば、楽に持ち運んで収納ができる点もうれしいところ。セッティングする際、ハイハット、スネア、フロア・タムをなるべく横一列に並べ、スネアとハイハットの間合いを適度に保つことがポイント。その距離感はヘッドを乗せた写真を見るとわかりやすいだろう。

    ▶︎次ページ 402KSのトレーニング・モード活用術