プランのご案内
  • 2024年12月27日(金)12:00 ~ 2025年1月6日(月)11:00まで、サポートをお休みいたします。期間中のお問合せは、1月6日(月)以降、順次対応させていただきます。
  • SPECIAL

    UP

    “最先端のプロ・ドラマー”が教えるDRUM LESSON Case 2:SATOKO[菅沼孝三ドラム道場]

    • 企画&取材&文:編集部 特別協力:山本晃紀[LITE] 撮影:八島 崇

    有名アーティストによるマンツーマンのドラム教室やグループ・レッスンは、SNSの発達によって、近年より身近なものへと変わりつつある。“憧れのあの人に直接ドラムを習いたい!”という夢のような話は今、現実に叶うのだ。ここでは、そんなレッスンへのマル秘潜入レポートをお届けした本誌2017年9月号の特別企画「“最先端のプロ・ドラマー”が教えるDRUM LESSON」の内容を第3回に分けてピックアップ。1回ごとの時間や費用、場所、そして何より気になるそのレッスン内容まで、全部答えてもらいます!

    Case 2:SATOKO[菅沼孝三ドラム道場]
    孝三道場の知られざる!? “SATOKO”コース

    第2回で紹介するのは、本誌でもお馴染み、菅沼孝三ドラム道場から、SATOKOのプライベート・レッスン。手数王=菅沼孝三の代講を行う他、実は自らもコースを持っているのは、意外と知られていない事実。ここでは、特別協力をいただいたLITEの山本晃紀によるマル秘潜入レポートをお届け! 優しく、楽しく! でも厳しく、ストイック!なレッスンがここに!

    ▲この体験レッスンでは、写真左より山本晃紀、編集部(取材当時)のTが参加。場所は菅沼孝三ドラム道場たまプラーザ本校で、事前のカウンセリングもあってか、緊張感はありつつも笑顔で楽しくスタート。
    ▲こちらはレッスン前半に行われたエクササイズ。内容はシングル、ダブル、パラディドルをBPM250(このときは200まで)を目指して徐々にテンポを上げていく形で練習する(Ex-1)。これと合わせて右足を4分、左足を2&4拍で踏み、1、2、3、4〜とカウントするのがポイント。さらに音量を揃えることも大切だという。パラディドルでつまずいてしまった場合は、右手と左手のフレーズを分解して“何が叩けてないか”を検証(Ex-2)。Ex-3はフラム・アクセントで、Ex-4は手順を入れ換える6ストローク・ロール。

    山本晃紀
    Report

    実際に目の前で演奏して、
    アプローチのポイントまで解説してくれる

    ▲事前に渡された譜面を、よりわかりやすくしたフレーズをSATOKOがホワイト・ボードに書き込む。テンポを落として、音型を分解して
    いくと意外と叩けてしまうもの。

    最初にカウンセリング的に、SATOKOさんと直接お話しして、自分のルーツやドラム歴、何に悩んでいるかなど、会話することで距離が縮められるのは良いですね。実際に練習へ入ってもやりやすいと思いました。

    レッスン内容としては、上記のような譜面のエクササイズをBPM 250(!)で目指すといった具体的な数字を提示してくれるなど、“一流のプロ・ドラマーならこのくらいの高い目標で”というのがわかりやすく見えて良かったですね。

    あとはバンドのドラマーとしてやっていると、どうしても演奏が偏ったりもするから、知らなかった手順や4ウェイのトレーニング・メニューが知ることができて非常に刺激的でした。

    レッスン後半は譜面の初見演奏。今回の課題曲はDREAMS COME TRUEの「決戦は金曜日」。SATOKOの模範演奏のあと、すぐにプレイ! プレッシャーはあるものの、良いところは盛り上がって、褒めて、楽しく進んでいく。

    ▲SATOKO 直伝の楽曲アプローチ解説! 曲のニュアンス、音色、ノリ、フレージング、叩き方……細かいところまで実に丁寧に教えてくれた。

    特に練習パッドのエクササイズでも必ず足を動かして、カウントを口に出して、手順をいろいろ変えながら、しかも同じ音量で叩く……。これは毎日続けていきたいなと思いました。どのレベルのドラマーも絶対タメになるはずですよ。それから、フォームやグリップ、筋肉の使い方、それらによって音色がどう変わっていくかを体系立てて教えてくれるのも良かったです。

    あとはやっぱりSATOKOさんが参加しているドリカムの曲を実際に目の前で演奏してくれて、しかもアプローチのポイントまで解説してくれるのは素晴らしかったですね。1、2コーラス目のどうニュアンスを変えるかなど、楽曲をカラフルにしていく様子が見られたのは、すごく大きかったです。自分の足りていないところがよく見えました。

    Message
    from
    SATOKO…

    センスとグルーヴは人に教えられない
    私が教えられることってテクニックのみ、

    これに尽きると思う

    SATOKO:実は19〜20 歳くらいのときから、お父さん(菅沼孝三)の代講で道場の生徒に教えたりしていたんですよ、ヘタクソなくせに(笑)。例えばイケメンだったら、白いTシャツにジーパン、ビーチ・サンダルでカッコいいんですよ。ドラムに置き換えると8ビート1個叩けるだけですごい画になって、すごい素敵だったら最高なんですけど、そうじゃなかったとき……自分がイケメンじゃなかったら“何を着たらいいか”っていうための“スクール”だと私は思うんですよ。「こういうビート、こういうフレーズもありますよ」って提示できる。

    いつも言ってるんですけど、センスとグルーヴは人に教えられないんですよ。“ここは絶対気持ちいい”っていうグルーヴが、人によってはそうでないときもありますし。だから私が教えられることってテクニックのみ、これに尽きると思います。タムをもっと良い音で鳴らしたい人には叩けるようにしてあげる技術を教えてあげるっていう。ただそれだけしかできないんですけど、服に例えるならオシャレになりたい人に「この服流行っているよ」ってたくさん服をあげて、それをその人がどうやって着こなすかはその人次第っていう感じです。私は“イケメンでTシャツとジーパン”なドラムの先輩方には勝てないと思っているので(笑)、“ オシャレ” であることがすごく大事だと思うんですよ。“着飾らない”と。

    具体的なレッスン内容は、その時々の状況で違いますけど、まずドラム歴5年以下のときは、とりあえずシングルとダブルとパラディドルを叩いてもらうんですけど、BPM 200で、最低でも4小節叩けなかったら「それができるようになってからもう一度お越しください」とかやるんですけど、本当に困っている人にはそんなことしないですよ(笑)。

    譜面が読めるかどうかに関しては、強制はしないですけど、うちのレッスンは全部譜面で出しますし、ドラムの良いところは譜面がシンバルとタムを合わせても多くて7〜8個で済むし、他の楽器より複雑じゃないから、譜面は絶対に読めた方が良い。実際に読み方を教えると、うちは月2〜3回なんですけど、3ヵ月くらいでバッチリ読めるようになってますよ。

    Profile●さとこ:1982年生まれ。13歳でドラムを始める。2003年より、自身のロック・バンドであるFUZZY CONTROLで活動を開始。セッション・ワークでは、DREAMS COME TRUE、稲葉浩志、吉川晃司、山本 彩など名だたるミュージシャンのレコーディングに参加。作家/画家としても活動し、2018年には“CD+絵本”という形でソロ・アルバム『11月を守る本』を発表。

    レッスン基本情報


    【名前】
    菅沼孝三ドラム道場

    【レッスンの回数(月回数/予約制など)】
    菅沼孝三ドラム道場の特別コース。マンツーマンのプライベート・レッスンが受けられるコースの他、通常のグループ・レッスンで講師がSATOKOという形も選択可能。月に2〜3回。1回1時間が基本。
    ※詳細はお問い合わせください。

    【費用(1回につき/月謝制など)】
    入会金:10,000円(税抜)
    教材費・初回のみ:5,000円(税抜)
    レッスン料金:12,000円(税抜)

    【生徒の年齢層】
    小学生から60代の方まで。

    【場所(固定の教室/都内リハスタなど)】
    菅沼孝三ドラム道場・たまプラーザ本校、他

    【問い合わせ/詳細/連絡先】
    HP ☎045-910-2334︎