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    TOSHI NAGAIが惚れ込んだIEMメーカー=qdc! 新たなカスタム・モデル製作に密着!!【前編】

    • Photo:Taichi Nishimaki
    • Text:Shinichi Takeuchi(About Products)

    中国・深圳(シンセン)に本拠を構えるIEMメーカーqdc。以前、エントリー・モデルであるSUPERIORをドラマガWebで取り上げたが(該当記事はこちら)、TOSHI NAGAIがレビューをきっかけにqdcの製品を気に入り、この度カスタム・モデルを製作することとなった! そこで今回は、前編としてベースとなる機種をセレクトすべく、メーカーおすすめの4機種をレビュー! あらためてqdcブランドに迫ると共に、プロの現場でも活躍する高品質なIEMを詳細にお届けする。

    ①Interview 〜qdcブランドのこだわり〜

    カスタム・モデルの製作レポートに入る前に、qdcブランドをより詳しく知るべく、本国スタッフにインタビューを敢行。中国ではプロ・オーディオの世界で圧倒的なシェアを誇る同社のブランド設立の経緯から、製品作りに対するスタンスまで、qdcの“ものづくり”へのこだわりを掘り下げていこう。


    ●まずは、qdc設立の経緯を教えてください。
    ○私達qdcは、10年以上に渡って警察や軍隊のための製品を研究/開発し、卓越したオーディオ・アプリケーション・ネットワークを持つQili Industrial Co., Ltd.(Qili工業株式会社/QDC)によって2015年に設立されました。もともとは警察や軍用にオーディオ・デバイスを製造していましたが、中国オーディオ業界におけるIEM、カスタムIEMの需要の高さから、それまで培ってきた技術力が必ず求められると思い、音楽向けのオーディオ分野への参入を決定したんです。設立当初から、ハイエンドなバランスド・アーマチュア・モニターの開発に専念しており、世界をリードするオーディオ機器メーカーを目指しています。

    プロの現場では特にステージ・モニター用としてカスタムIEMが多くの支持をいただいていますが、これはお客様の声に耳を傾け、高品質な製品と最高のサービス、迅速な納品、継続的なアップデートを心がけており、その賜物だと感じています。

    ●一方で、昨年発売されたSUPERIORのようなエントリー・モデルも手掛けていますが、TOSHI NAGAIさん庄村聡泰さんもレビューしたように、ハイエンドに注力していたからこそ、とてもコスト・パフォーマンスの高いモデルだと思います。
    ○SUPERIORは、より多くの人に私達の製品を知ってもらい、製品を通して音楽を楽しんでもらいたいと考えて開発しました。エントリー・レベルとはいえ、品質とサービスにおいて妥協はなく、高い基準、高い品質、高いサービスを限られた価格の中で実現できたと思っています。これからも良い製品を作ってみなさんに使ってもらい、よりqdcを広めていけたらと思っています。

    ●qdcのラインナップの中で、ドラマーにもお勧めのIEMを教えてください。
    ○ライヴでのPAやアーティスト向けに開発したLiveシリーズの8SLがお勧めですね。8つのバランスドアーマチュア・ドライバーを搭載したモデルで、あらゆる周波数のディテールをより豊かにし、楽器の倍音をよりクリアにします。低域も音のレスポンスが速く、音圧が高い中でもクリアで歪みの少ないサウンドを実現しました。

    Live 8SL

    ●日本のドラマーへメッセージをお願いします!
    ○創業以来、さらなる技術革新を原動力に研究と開発を続け、現在までに50件以上の特許を取得してきました。例えばqdc多管マルチチャンネル・フィルタリングと周波数分割の特許技術、Dmagic音響キャビティ技術といったものです。qdc製品はその他にも多くの最新の技術を搭載したものばかりです。qdcのIEMで、より高音質な音楽を楽しんでください。Thank you very much.

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