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    ドラムが変わる!My Mixerのススメ 江島啓一[サカナクション]が試す“ZOOM LIVETRAK L-12”

    • Photo:Hiroki Obara

    発売中のドラム・マガジン2023年4月号では、ドラマガ初となる“ミキサー”にフォーカス!

    かつてはプロのツールとされていたIEM(イヤモニ)と同じように、いま、モニター環境の大きな要因となるミキサーに注目が集まっています。そこで今回はメーカーがお勧めする4機種をサカナクションの江島啓一が本気レビュー!

    ここでは、ZOOMのLIVETRAK L-12のレビューをお届けする。

    ZOOM
    LIVETRAK L-12

    ライヴ環境にも耐えうるパワフルなハンディ・レコーダーでも知られるズーム。

    デジタル・ミキサー= LIVETRAKL-12は、ミキサー機能にマルチトラック録音機能とUSBオーディオ・インターフェース機能を備えた、小規模ライヴやレコーディング向けのモデル。

    5系統のモニター・アウトは演奏者それぞれに異なるミックスを送信でき、内蔵されたハイパワーなヘッドフォン・アンプで、大音量でのモニターが可能だという。

    SDカード・スロットを備えている他、USBメモリやPCへの接続もでき、レコーディングの手軽さも特徴だ。

    LIVETRAK L-12 ¥67,000
    【外寸】445mm(W)×70.5mm(H)×282mm(D)
    【重量】3.5kg

    配信/録音に特化したミキサー
    動画の音録りに

    とても使い勝手が良い

    配信に特化したミキサーという印象を受けました。ヘッドフォン・ジャックが5個ついていますし、少人数のアンプラグドなライヴの配信向きかなと思いました。

    EQで帯域をチャンネルごとに変えられるのはまさにデジタル・ミキサーの強みで、中でもミッドのフリーケンシーの自由度が高いです。

    各チャンネルに“使って”と言わんばかりに(笑)、コンプのノブが独立してついているのも特徴かなと思います。一緒に演奏する人が、チャンネルを呼び出さなくてもパパッと自分達でドラムの質感を操作できますよね。

    自分で演奏動画を作るときも、チャンネル数は間違いなく足りると思いますし、パソコンでもSDカードでも、簡単にレコーディングできる。ファンタム電源がついていてコンデンサー・マイクも使えるので、それもドラマーにはうれしいポイントですね。各チャンネルのコンプはマイクを調整するのにも便利でした。

    僕が高校生や大学生で、叩いてみた動画を作ろう、ドラムを録ろうと思ってミキサーを選ぶなら、今回の4台の中ではこれが一番使い勝手がいいですね。価格帯も入門向けだと思います。

    • 検証時の実際の結線。

    本誌ではさらに、プロ・ドラマーに現場でのミキサー事情をアンケート! 大会場や打ち込みを多用するジャンルのドラマーが、普段どのようなミキサーを、どのように使用しているのか聞いてみました!

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    リズム&ドラム・マガジン2023年1月号