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    【Interview】yukihiro[Petit Brabancon]〜2nd EP「Seven Garbage Born of Hatred」の制作と共に語られた独自のサウンド・ルーツ

    • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Interview Support:Isao Nishimoto
    • Artist Photo : Victor Nomoto(METACRAFT) Live Photo : Yuki Kawamoto

    8/7に2nd EP「Seven Garbage Born of Hatred」をリリースし、9月には全国7箇所を巡るツアーを控えるPetit Brabancon。2021年の結成以来、新たな作品を続々発表し、各々のバンド活動を伴いながら精力的に活動するメンバーと共に、ドラムのyukihiroもまた、緻密な作曲とアレンジ、そして唯一無二のテクニカルなドラム・プレイでそのサウンドの屋台骨を担っている。今回は愛用機材を切り口に、彼独自のサウンド・ルーツを掘り下げながら、EPの制作に迫ってみたい。

    ピッコロ・スネアは
    ずっと使ってきていることもあって
    自分にとっても象徴的なもの

    ●Petit Brabanconはますます活動が精力的になり、8月7日には2nd EP「Seven Garbage Born of Hatred」をリリースされました。yukihiroさんはどのバンド・プロジェクトでも黒のMasters Premiumのドラム・セットを共通して愛用されていますが、今作で使用されたスネアも、シグネチャー・モデル(ver.3/14″×3.5″)ですか?

    yukihiro そうですね。ミックスを通してサウンドに変化がついていると思いますけど、今回のEPのレコーディングでは、基本的にどの曲も同じスネアを、同じチューニングで使っています。

    ●Petit Brabanconのヘヴィなグルーヴと、ピッコロ・スネアの軽やかなサウンドとの組み合わせにも、yukihiroさんらしさが表れているというか。

    yukihiro ピッコロ・スネアはずっと使ってきていることもあって、自分にとっても象徴的なものかなとは思います。

    ●yukihiroさんのスネア・サウンドのルーツの話にもなってくると思いますが、一般的なスネアと比べて深さが浅いピッコロ・スネアの扱いだったり、ピッコロならではの良い音の出し方などは研究されたんですか?

    yukihiro 僕は、最初こそ普通のスネアを使っていたんですけど、あるときにレベッカの曲を聴いて、小田原 豊さんの使っていたピッコロ・スネアの音がすごくカッコいいと思ったんですよね。その影響で、ドラムを始めて間もない段階から僕もピッコロを使うようになりました。それからずっと使い続けてきたせいか、“ピッコロ・スネアを良い音で鳴らすにはどうするか”ということはあまり考えてこなかったかもしれないです。

    Petit Brabancon(L→R)
    高松浩史(b)、京(vo)、ミヤ(g)、yukihiro(d)、antz(g)
    2nd EP『Seven Garbage Born of Hatred』
    DANGER CRUE RECORDS
    一般流通盤 DCCA-130

    なるほど。使い続ける中で自然とyukihiroさんならではのサウンドが確立されていったんでしょうね。yukihiroさんならではといえば、ハイハット・クローズで一貫して叩くプレイも特徴の1つかと思います。

    yukihiro ハイハット・オープンは、始めのうちは「やってほしい」というオーダーもあったんですが、今ではもう言われなくなりました(笑)。

    (笑)。機材についてもう少しうかがいますが、ライヴでは、モニターにPreSonusのデジタル・ミキサー=Studio Live 32SXも使用されていますよね。そのチャンネルの内訳はどうなっているんでしょうか?

    yukihiro ドラムに関しては、キック×2台、メイン・スネア、サブ・スネア、ハイハット×2とタム類をまとめた2chで、楽器ごとに音をもらっています。それ以外だと自分の耳の高さくらいにセッティングしたマイクが2ch、トップが2chとあとはライドという内訳ですね。EQは少しだけ使っていて、ミックスではロー・カットを主に使ったり、クリックが耳に刺さるような音にならないようにピークを調整しています。コンプは挟んでないですね。

    ●Rupert Neve Designsのヘッドフォン・アンプは、いつ頃導入されたんですか?

    yukihiro  PreSonusのミキサーを使い始めたのと同じくらいの時期だと思います。それ以前は、MACKIEのヘッドフォンアウトを使っていて、一度PAの方にヘッドフォン・アンプを勧められたんですけど、モニター音が良すぎることに違和感があって。それで当時は導入しなかったんですけど、PreSonusに変えたときに思い出して試してみたら、今回は良いなと思えたんです。

    音が良すぎることに対する違和感は、もうなくなっていたんですね。

    yukihiro ライヴの外音や、PA全体のシステムも以前より進化しているので、出音が良くなったことも相まって、違和感が減ったんじゃないかと思います。今はこのヘッドフォン・アンプで定着していますね。

    ちなみにクリックはどんな音色を使っていますか?

    yukihiro カウベルです。昔からレコーディングで使っているクリックの音色がカウベルだったので、それでやり慣れていますね。

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