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【Set Up】ビル・ブルーフォード (Bill Bruford)

  • ピート・ロス・トリオ

ビル・ブルーフォードが21年ぶりに日本でドラム・パフォーマンスを行った、ピート・ロス・トリオ来日公演@ビルボードライブ東京のレポートを公開中!

  • Photo:Masao Sekigawa(gear)、Ryoji Fukumasa Special Thanks:Billboard Live Tokyo

TAMA Starclassic Walnut/Birch 

芸術的なギター・トリオを支えるレジェンドのジャズ・セッティング

2009年のドラマー引退宣言を撤回し、ピート・ロス率いるギター・トリオをきっかけとして演奏活動に本格復帰したレジェンド=ビル・ブルーフォード。イエス、キング・クリムゾン、アースワークスといったジャンルの垣根を超えたキャリアの中で、シモンズのエレクトロニック・ドラムを取り入れたハイブリッド・キットや、複数のタム/シンバルを左右に広げて配置した多点セッティングなど、彼の愛器もまた実験的な変遷を遂げてきた。2025年6月25日、ビルが日本では約21年ぶりとなるドラム・パフォーマンスを行った、ビルボードライブ東京でのセットをキャッチ!

実力派揃いのメンバーが織りなす芸術的なジャズ・サウンドを支えたドラム・キットは、日本で用意されたTAMAのStarclassic Walnut/Birch。20"バス・ドラムを軸とした、1バス、1タム、1フロア・タムというコンパクトなキット構成で、奏者左側のシンバル・スタンドに10”タムをセット。打面ヘッドは、バス・ドラムにエヴァンスのEMAD 1を、タム類にはG1クリア・ヘッドをチョイス。さらに、フロア・タムにはエヴァンスのジェル・ミュートが置かれ、余分な倍音をカット。

シンバルはすべてパイステで、シリーズの異なる20"ライドを左右に振り分けて配置。奏者左側の20” Twenty Light Rideは、できるだけ奏者側に近づける意図があるのか、ブーム・スタンドの先端が内側に入り込んだセッティングとなっている。一方、右側の20” Signature Traditional Medium Rideはジェル・ミュートで音の響きを調整し、点を意識したサウンドを演出。14" PST X Swiss Flanger Stackは本人持参のアタッチメント(MCA63EN)を使用してセットされていた。

スネア・ドラムはフィニッシュのグランジ加工が印象的な自身のシグネチャー・モデル(14"×6")で、打面ヘッドはTAMA/エヴァンスのG1コーテッドが張られていた。角度はほぼ水平ながら、奏者手前側が若干高くなる程度の傾斜をつけてセットされており、フロア・タムの高さよりも少し高めの位置で調整。

続いては足回り。フット・ペダルはビルが持参したTAMAのシングル・ペダル=HP200(ローリング・グライド)で、ビーターは標準仕様。ハイハット・スタンドはベルト・ドライヴのIron Cobraで、スローンの高さは58cm。ドラム・セット脇には予備のIron Cobraも用意されていた。

味わい深いTAMAの本革製スティック・ケースの中には、プロマーク製のシグネチャー・スティックやブラシ、ティンパニ・マレット、ロッズといったアイテムを用意。本番ではたびたびアイテムを持ち替え、ブランクを感じさせない貫禄のテクニックと多彩な音色で独自のジャズ・サウンドを彩った。

SET UP!

【Drum Kit】
TAMA
Starclassic Walnut/Birch(Piano Black)
20"×16"BD、10"×8"TT、14"×12"FT

【Snare Drum】
TAMA
Bill Bruford Signature Snare Drum(BB146)
14"×6"

【Cymbals】(L→R)
PAISTE
14" Signature Traditional Medium Light Hi Hats
20" Twenty Light Ride
14" PST X Swiss Flanger Stack
20" Signature Traditional Medium Ride