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    Rhythm Section Special Talk Session #2 堀 正輝×須藤 優[XIIX]【2023年10月号掲載】

    • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Eiji Kikuchi

    2023年10月号では、国内音楽シーンを牽引するドラマー/ベーシストによる“リズム体”対談を掲載。ドラマガWebではその貴重な対談の一部をお届け!! 2組目は、米津玄師のバックやXIIX(テントゥエンティ)でリズム体を務める堀 正輝&須藤 優。2人の出会いや、初めて一緒に音を出したときの印象について語った部分を抜粋して掲載!!

    キックとハットとスネアで
    めちゃくちゃ踊れる
    ドラムだと思った
    (須藤)

    ●お二人は80KIDZのライヴ・サポートからの仲だと記憶しているのですが、そもそもどのように出会ったんですか?

     11〜12年くらい前かな。当時僕は地元の札幌にいて、東京にはちょくちょくライヴしに来ていたんですけど、そこでNONA REEVESの小松(シゲル)さんに会って、「今度札幌にライヴしに行くから、よかったら見に来てよ」と言われて。それで札幌に来たときに「紹介したいベーシストがいる」って言われて紹介してもらったのがすってぃ(須藤)だったんです。

    須藤 僕にも小松さんが「紹介したい人がいる」って紹介してくれたのが堀君で、打ち上げでラムしゃぶ食べながらだったよね(笑)。

     そうそう(笑)。それでそのあと、僕がもともとサポートさせてもらってた80KIDZのベースが変わるタイミングですってぃが入ってきたんです。


    ●最初に一緒に音を出したとき、お互いの印象はいかがでした?

    須藤 初めて一緒に音を出したのはその80KIDZのリハに入ったときになるんですけど、僕はそれまで有機的な……グルーヴ重視な人とやることが多かったんです。歌モノだったり、クリックを使わないようなロック・バンドの人だったり。それで初めてダンス・ミュージックをやることになったんですけど、それまで同期モノと一緒にやるというのは、多少のズレがあったり、気持ち良くなりきらない瞬間が自分の中にあったんですけど、堀君と合わせたときに、“何じゃこりゃ”と。

    音楽と同期とドラムが完全にマッチしてるというか、すべてが曲の一部になっていて、何も違和感がない。もちろんプレイもそうだし、音色も完全にダンス・ミュージックをわかってる人の音で、キックとハットとスネアでめちゃくちゃ踊れるなと思ったんです。そんなドラマー、今まで組んだことがなかったので、衝撃的でした。

     その話で思い出したんですけど、僕も最初はまず“ウマ! 音太い!”と思いました。「ロックや歌モノをメインでやってた」ってすってぃが言ってましたけど、確かに自分とやってきた音楽の道が全然違ったんです。なのに80KIDZでやったときに感覚が全然ズレなかったんですよ。キック先行で走ってるところに、ベースがゴムのようにすごく食いついてきたのを未だに覚えてますね。

    僕は札幌に住んでいて、東京の人達とまだあまりやったことがなかったので、“東京ってこんなすごい人ばっかりなのかな”と思ったんですけど、未だにすってぃみたいな人はいないというか、一緒にやったときのあの感触は他の人では得られないですね。


    堀はM2「月と蝶」、M3「スプレー」、M9「正者の行進」、M10「うらら」に参加。

    本誌ではさらに、2人が長年バックを務める米津玄師や須藤が在籍するXIIXの現場におけるリズム体のあり方なども深掘り! 続きはドラマガ2023年10月号にて!

    続きは発売中のドラマガ2023年10月号をチェック!