ロック、ポップス、メタル、演歌、吹奏楽に至るまで多彩な音楽ジャンルに精通し、熟練のテクニックとキャリアを武器にセッション界の第一線を走り続けるドラマー、そうる透。彼が2021年に新たな相棒として導入したのは、TAMA STAR Walnutの2バス・キット。ラック・システムを駆使し、4タム、2フロア・タムに、高低差や角度をつけて15枚のジルジャン・シンバルを組み込んだ多点セッティングは、何とも剛健なルックス。2台のバス・ドラムには、Rolandの音源モジュール＝TD-30に接続されるドラム・トリガー（RT-30K）を装備。センターにそびえるFX Orientalシリーズの重ねシンバルを支えるハードウェアは、2つのラックの間をつなぎ合わせるようにして堅牢に固定されていたのが印象的。打面ヘッドは、バス・ドラムのみTAMA／レモのパワーストローク3コーテッドで、タム類はレモのコーテッド・エンペラーで統一されている。スネア・ドラムは自身のプロデュース・モデルの第三弾（14”×6”）で、同じくレモのコーテッド・エンペラーをチョイス。フット・ペダルはTAMA時代のカムコ・ペダルで、DWの2wayビーターのプラスティック面を使用。ペダル同士の間隔が狭い点にも注目だ。フット・ボードに貼られている白いガムテープはスウィート・スポットの目印とのことだが、その位置は会場の床によって変えているのだそう。安定感抜群のフット・ワークは、徹底したこだわりから生まれているのだ。