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Drum Set File feat. 沼澤尚 ♯2|ジェフ・ポーカロに衝撃を受けて選んだ、初めてのPearl Drums【有料会員限定記事】
- Movie & Photo:Akito Takegawa
8月5日、ジェフ・ポーカロの命日に開催された「沼澤 尚 the Greatest Playlist feat.ジェフ・ポーカロ♯2」。TOTOにおけるジェフの名演を紐解いたこの日、沼澤が使用したのは、Pearl BXをはじめ、自身とジェフとのつながりを物語る楽器の数々。ここでは動画連動で、沼澤の愛器を詳しく紹介する。
【動画連動】40年以上愛用する
Pearl BXを沼澤自身がセルフ解説
Pearl BX & SABIAN Cymbals

▲沼澤が初めて手に入れたドラム・セット=Pearl BXシリーズ。PITを卒業した1983〜84年頃に入手したもので、シェルはバーチ6プライ。サイズは22″×16″BD、12″×10″TT、16″×16″FTという構成。もともとは10″、14″のタムも所有していたが、1989年以降、敬愛するジーン・クルーパに倣ってマリンパール・カバリングに巻き直し、セッティングも次第に3点仕様へ。タムとライド・シンバルは、バス・ドラムに設置されたホルダー・ベースを介してセット。シンプルかつオーセンティックなルックスも、沼澤らしさを感じさせる。
2006年5月号のインタビューでは、このBXについて「MR、Zよりも硬派なイメージがある」と所有するPearlのモデルを比較してその印象を語っていた。使い始めてから40年以上が経つ現在も、ブルース・ザ・ブッチャーのライヴをはじめ、さまざまなレコーディングで活躍。過去の記事を遡ると、FOUR of a KINDの「Wind and Leaf」は、このBXでレコーディングされたという。


▲使い込まれた打面ヘッドはRemoのコーテッド・エンペラー。タオルとクリップでミュートが施されている。基本的にヘッドが破れない限り交換しないというのが沼澤のスタンスで、刻まれた無数の打痕からも、このドラムの歴史が感じられる。フロア・タムはカバリングが剥がれている箇所もあるが、「このセットはこのままでいい」と語っていたのが印象的。長年使い続けたことによる変化も含めて、このセットの個性なのだろう。

▲シンバルはすべてSABIANで、1980年代のオールド・モデルで構成。左手側から14” Sizzle Hats、18” Medium Ride、20”Rideと並ぶ。動画でも語っている通り、SABIANを使うきっかけになったのが、PIT在学時代に目の前で見たジェフ・ポーカロ。当時ジェフが使用していたSABIANのシンバルを間近で体感し、そのサウンドに強烈なインパクトを受けたという。ジェフが使用したシンバルと言えばPAISTEのイメージも強いが、沼澤にとっては、実際に目の前で見て、聴いたSABIANの印象が鮮烈だったようだ。

▲Sizzle Hatsも目の前で見たジェフが使っていたことがきっかけで手に入れた逸品。2005年5月号の記事では、「学校で初めて、それもあんな至近距離で見たときに“うわぁ、ハットにシズルがついている、よし俺もシズルだ!”みたいな(笑)」と、当時の鮮烈な印象を語っている。今や沼澤のトレードマークとも言えるアイテムとなり、14″と15″を使い分けている。

▲スネア・ドラムは単板メイプル・シェルのCustom Classic。ジェフが単板メイプルのSlingerland Radio Kingを使っていたことがきっかけで、こちらも今や沼澤を象徴するスネアとなっている。2011年6月号の”人と楽器”で取材した際には、「Pearlが今までに作ってきたスネアの中でも傑作中の傑作。メイプルのドラムの良い音ってこういう音のことを言うんだろうなって思います」と絶賛していた。