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Interview – ミツヤスカズマ[ポルカドットスティングレイ]

バンドの核を見据えつつ
自分もお客さんも“聴いてて気持ちいい”を目指す

●先日MVを公開した「化身」は、いい意味で“バタバタ感”がありますよね。

ミツヤス そうですね、BPMは160くらいなので、実はめちゃくちゃ速いってわけじゃないんですけど、割り方がすごく16(ビート)寄りで、ドラムもパラディドルとかで細かい音を入れたりしているので、そこで疾走感が出ればなという。

雫(vo、g)さんも作っているときに「めちゃくちゃ疾走感を出したい」って言ってたんですけど、8分割りだと、「思ったより出ないね」って感じで。それが16分主体になると妙に速く感じたんです。バンドらしさというか、荒い感じも曲の雰囲気を作ってるのかなと思います。

●ドラムンベースみたいな無機質な選択肢もあったと思うんですが、こちらの方がより人間味のある疾走感もいいですよね。

ミツヤス 今回は打ち込みや4つ打ちも多かったので、もう少しドラムを暴れさせたかったというか。あとは雫さんが「とにかくみんなやって!!」みたいな感じだったので、バンドらしくいこうと。

●今4つ打ちのお話も出たのでお聞きしたいのですが、ポルカの楽曲は4つ打ちを取り入れたものが多い中、叩き分けはどのように考えていますか?

ミツヤス 元気な曲は身体が浮くくらいバスドラを踏み抜いて元気な感じを出してます。「トゲめくスピカ」のような綺麗で大人しめな曲は、オモテもハイハットを打って、少し重ためというか、あまり“ひょいひょい感”がないように聴かせたいなという意識で演奏してました。「FREE」は4つ打ちというよりも、ハットのウラのアクセント感が強く出てほしいという意識で、ちょっとずつ違いをつけてますね。

あとよく使うフレーズとしては、ウラのハイハットにアクセントに入れがちですね。女性ヴォーカルだからというのもあるのかもしれないですけど、泥臭くならないように、軽快さが出るように同じ8ビートでも重くならないように聴かせ方を変えたりしています。

●雫さんは他のインタビューでも“売れる”ということを大事にしているというのはすごく話をされていると思うんですけれど、そういう理念のもとでドラム・アプローチを考えるとき、どのようなことを意識しているのですか?

ミツヤス そうですね……“売れる”という、バンドとしての核のようなものはもちろん常に見ているんですけど、自分がつまらないとは思いたくないんです。自分が楽しいと思いつつ、お客さんが聴いても気持ちいいと思えるものになればいいなと。ある種、遊び心みたいなのをドラムで表現していきたいなって思いながらやってます。

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