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【MUSCLE WASA-BEAT!! feat.山葵[和楽器バンド]】#5−かいりきベア「ベノム」(『ボカロ三昧2』Ver.)
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あの“山葵ブログ”がパワーアップして帰ってきた! その名も『MUSCLE WASA-BEAT!!』(マッスル・ワサビート)。山葵のYouTubeチャンネル「山葵ちゃんねる」とコラボし、原点でもある“叩いてみた”動画を新たに撮り下ろし、プレイについて解説! 第5回もボカロ・ナンバー……ですが、発売したばかりの『ボカロ三昧2』より、和楽器バンド・バージョンを叩いてみた! 目まぐるしく変わるビート・パターンの秘密とは? YES…
#5 かいりきベア「ベノム」(『ボカロ三昧2』Ver.)
はいどーも、筋トレで日に日に体が成長している、山葵です。
今回はボカロ・カバー演奏第三弾ということで、かいりきベアさんの「ベノム」を演奏させていただきました。
この演奏は和楽器バンドの新アルバム『ボカロ三昧2』に収録されているバージョンで、原曲のフレージングにかなりアレンジが加わったものとなっております。
というのも『ボカロ三昧2』に収録されている楽曲は4つ打ちの楽曲が多く、「ベノム」も原曲はそれを基にしたリズム構成で、ここは1つ変化をつけたいと思いきって雰囲気を変えてみました。
そのあたりのレコーディングの経緯はぜひこちらの記事を読んでみてください。
この曲のリズム・パターンは僕の好きなリズムやルーツとなるものなどが結構織り込まれております。
というわけで今回は楽曲で使われたパターンの元ネタ解説をしたいと思います。
まずイントロで叩いている16分音符の細かいバス・ドラム が特徴的なパターンは、レッド・ツェッペリンの「Immigrant Song」をイメージしました。
これは気づいたドラマーも多いのではないでしょうか。ドラマーを志す者みなが一度は通るであろう超有名フレーズですね。
あらためて思うとこの曲は50年以上前に発表されているんですね……!
半世紀を経ってもなお色褪せないカッコいいフレーズを残したドラムのジョン・ボーナムの偉大さをあらためて痛感しました。
次はBメロでのタム回しが印象的なリズムパターン。
これはTOTOの「Mushanga」という楽曲で使われているパターンです。
ドラマー的にはジェフ・ポーカロの有名な教則ビデオでの演奏の方が馴染みがあるのではないでしょうか。
あらためてビデオを見返すと、我ながら完全にまんまで笑いました(笑)。
そこまで難解なことをしているわけではないのに、心地良いグルーヴを刻むポーカロの音に近づきたいと練習していたのを思い出します。
そしてもう1つ、ラスサビの折り返し前の6連符のツーバスのパターン。
「ベノム」では一瞬の演奏でしたが、これはメタリカの「One」において楽曲の中盤以降に刻まれている印象的なパターンですね。
何を隠そう高校生の頃からメタリカが大好きで、地元岡山で「MECHALLICA(メチャリカ)」というコピーバンドを組んでいたほどでした。
高校生の頃この6連符がうまく踏めず、必死に練習しながらも誤魔化しながらやっていたのは今となってはいい思い出です。
いかがでしたか? 今回はこのようにリズム・パターンのネタバレをしてみました。
リズム・パターンに著作権があれば僕は巨額の賠償金を払わされていたことでしょう。
そんなことを言い出したらドラマー全員アール・パーマーとモータウン勢に差し押さえられてしまうので、そんなことは気にせずみなさんも好きなフレーズをどんどんパク……インスパイアを受けて、自分の演奏に取り入れていきましょう(開き直り)!
そこから音楽の知見が広がっていき、音楽ライフが豊かになっていくことでしょう!
ではまた!
8年ぶりとなる和楽器バンドのボカロ・カヴァー集『ボカロ三昧2』発売中!
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