ツーバス/ツイン・ペダル技
後半59フレーズ&ドラム・ソロを紹介!
毎週日曜日に教則コンテンツをお届けする「#教則の日曜日」(Twitterのハッシュタグで検索!)。ここでは2010年10月号と11月号の2号連続でお届けした菅沼孝三氏による特別企画『ツーバス&ツイン・ペダル技 怒涛の100連発!!!』を一部再編集してお届け!
後編となる11月号は実際の名演フレーズも織り交ぜた59フレーズ! 最後には孝三氏のドラム・ソロ解説も伝授!!
技98
「ダンシング・ウィズ・ザ・ベイビー・ベアー」アレックス・マカチェク
(d:マルコ・ミネマン)
技98は、単純に手足のユニゾンのフレーズ。しかし内容はオッド・タイム(奇数)のアクセレーションになっている。この不思議な楽曲で、ボトムは他のパートに任せ、自分は漂うように自由にドラミング。
2拍5連→2拍5連→2拍9連→1拍3連→1拍3連とすべて奇数でアプローチ! 「普通に叩け!」と突っ込んではいけない。この広がりと浮遊感は奇数ならではだ。こ理解とこ協力を。
技99
「ヒップ・ポケッツ」ビリー・コブハム&ジョージ・デューク・バンド
(d:ビリー・コブハム)
このアルバムは“鬼のアルバム”と言われ、ジョージがザッパ・スクールから持ち込んだアイディアがふんだんに盛り込まれた名盤だ。何十年も前に、ツーバスでのバケラッタ攻撃を実現しているという証拠ともなるこのアルバム!
譜面はポップなファンクのパターンから、半拍後ろにスリップして“ウン・バケラッタ・バケラッタ……”。そしてクラッシュはシンコペーション!
技100
「アーマー・アンド・ソード」ラッシュ(d:ニール・パート)
ここで大御所の登場! あのツーバスの数々の名フレーズを残したニール・パートのポップなアプローチを紹介しよう。
比較的新しい2007年のライヴでのプレイだ。右手のチャイナ・シンバルは男らしく4分音符! パターンの基本ラインは気持ち良い“ジェイムス・ブラウン・ビート”だが、JBらしからぬツーバスを絡めることでロックっぽくなり、カッコ良さが倍増! いやあ、センスの良さが光っている!
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