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    基本的なスティックの“握り方”【超ドラム初心者本 LESSON.3】

    • Text:Yusuke Nagano/Photo:Tetsuro Sato

    スティックを支える“支点”を意識しよう

    スティックの持ち方の基本を理解したところで、次に取り組むのは手の中でスティックを支えるポイント=“支点”です。この“支点”を意識することで、スティックの動きを操作しやすくなります。支点にはいろいろなタイプがありますが、ここでは代表的と思われる3つのタイプを紹介。まずはすべて試してみて、しっくりくる持ち方を選んでください。どちらも強く握るのではなく、軽くつまむような意識が大切です

    支点①:人差し指と親指 🔰

    良い例
    悪い例

    親指の腹と人差し指の第1関節と第2関節の間で軽くつまんで支点を意識します。スティックの跳ね返りを感じやすく、軽快なスティック操作がしやすいポジションです。ただし人差し指と親指の間のV字ゾーンに力が入ると、手首の動きが固くなる原因になるので注意してください。

    支点②:中指と親指 🔰

    親指の腹と中指の第1関節と第2関節の間で軽くつまんで支点を意識します。前述した力みやすいV字ゾーンに自然と空間ができることで、リラックスしてスティックを持つことが可能となり、コントロールもしやすいという利点があります。パワーと軽快さのバランスが取れたポジションです。

    支点③:小指と薬指

    小指や薬指を中心にスティックを支えます。力強く安定感のある音を出しやすいのですが、跳ね返りを軽快に拾うことが難しいという面もあるので、初心者が最初に用いるグリップとしてはやや不向きかもしれません。パワーの必要な音は小指支点で演奏して、細かい音が必要なときに上の2つの支点にスイッチするという使い分けをするドラマーもいます。

    プレイを決定づける手首の角度の解説は次ページ