NOTES
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“煩悩の数”だけリズム・パターン -Jazz & Fusion編-
- 講師:菅沼道昭 演奏:能村亮平 イラスト:伊藤丈丸
Jazz & Fusion 06 シンバル・レガートとファンクが融合したフュージョン・パターン
これはシンバル・レガートのスウィング感とバック・ビートを伴うファンク的なグルーヴが融合したまさに“フュージョン”的なパターン。 8分ウラでハイハットを踏むのもジャズ的な感覚の表れ。スウィングとファンクの両方を理解してはじめてグルーヴできるアプローチと言えるだろう。
Jazz & Fusion 07 ハイハットを片手で刻む16ビート
“チッチチ・チッチチ”という16分の音型を片手で刻む16ビートのパターン。このちょっとテクニカルなフィーリングもフュージョンならではで、ハイハット・オープンを使うとサンバのような雰囲気も出る。ラテン・ビートの感覚との融合もフュージョンの大きな要素の1つである。
Jazz & Fusion 08 アクセントの移動を加えた3連ビート
3連のビートにアクセントのひと手間加えたアプローチ。これによりグルーヴもモダンな感じに一新される。このハイハットのアクセントは2拍目から始まる2拍3連とも解釈でき、バス・ドラムと互い違いに絡んでいるところがポイント。さまざまなリズムに現代的な味つけを施すのもフュージョンの魅力。
Jazz & Fusion 09 パラディドルの手順を用いたテクニカルなパターン
パラディドルの手順を用いてメカニカルで多様性を持ったパターンを構築するのもフュ ージョン的アプローチの1つ。右手のフレーズに変化が生じる点も特徴で、スネアのゴースト・ノートのコントロールがカギとなる。パタ ーンに応じて複数の手順のパラディドルを使 っているのもポイント。
Jazz & Fusion 10 ライドとハイハットを併用したスティーヴ・ガッド発祥のアプローチ
スティーヴ・ガッドがフュージョン・ドラミングにもたらしたシグネチャー・アプローチ。右手はライドとスネアを行き来し、左手はハイハットを叩く形で、サウンドの広がりと多様性を合わせ持ったフュージョンならではのパターン。ノリとしてはサンバとファンクが融合したような感覚である。